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オーストリアのユースセンター訪問記①

ユースセンター訪問記を1つ1つ書いていく。ネット上で報告するときには、なんとなくセンター名を記さずにしておこうかと思う。その方が個人的に書きやすい気がする。

記念すべき第1回目は、私たちが今回滞在する街にあるユースセンター。3年前にも訪問したのだが、そのときと場所が変わったので、再度訪問し、スタッフへのインタビューも試みた。
人口は、6000人程度で、オープンユースセンターが1箇所ある。
新しい場所に移ったことによる施設のアップデート、センターへ来る若者の世代交代、新しく入ったワーカーの教育、行政へセンターの意義を再定義、などなど、課題が山積みであった。以前訪問した際には、行政はたっぷり予算を割いてくれていて、やりたいことはなんでもできているといっていたのだが、、、3年でここまで変化するのだから恐ろしい。
そんなわけで、ワーカーもみんなあたふたしている模様。しょっちゅう偶発的なチームミーティングが開かれ、多方向にあるやらなければいけないことを解決していく様子に触れることができた。
そんな雰囲気はどこか若者にも伝わっている気がしていて、どこかぎこちなかったり、一部の若者がみんなの注目を集めたかったりと、日によっては穏やかではない状態だった。学校や家庭の問題がセンターに持ち込まれているという意見が一般的なのかもしれないが、センター自体をもう少し内省的に考えてみても良い感じがした。ユースセンターが理想的な場とワーカーが捉えてしまう、「第3の場」「居場所」なんて言葉を使うからこそ起こってしまう弊害というのもある気がした。
ワーカーは全部で4人。5年以上の経験ある人が2人。入って数週間のワーカーが1人。外部から建物のコーディネートを主に委託され入っている方が1人。まだ始まったばかりのチーム、多様なバックグラウンドを得たワーカーが多いからこそ、ワーカー同士の会話が頻繁に起こり、若者もその姿を見ていた。穏やかな大人の会話に触れられる場としても、センターはよりよく機能する。まさにロールモデル的。
若者はというと中学生年代がほとんど。やんちゃしたい子もいれば、穏やかに過ごしたい子もいる。ミックス状態でときには制御不能に陥る。制御不能といってもワーカーの目線を気にしていることもあり、何かを求めた結果の方向性がちょいとおかしな方向にいきがちといった具合である。
ワーカーは今、そのおかしな方向性に行くのをいかに制御しつつ、皆が交流を持てる場にしていけるかを探っているといった状態だった。

そういったもんで、寝起きに書いた第1回の報告を締めたいと思う。今後数ヶ月旅をしたのちに、インタビュー内容の整理も随時行なっていく予定で、私の感覚が色濃い直感を薄めて、事実をそのままー報告できるようにチャレンジしようと思う。

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