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GOOD WAR 24.よくわかる演劇


ルサンチカ『GOOD WAR』小屋入り初日。
撮影のため、三脚を生で持って歩く。
ちかごろ忘れていた感覚なのだが、カメラや関連道具を持っているとひとりでないと思えて心強い。自分のここにいる意味を感じる。

劇場につくと東京から制作チームがやってきていて、スタッフさんや朗くんがすでに動いている。
朗くんは少々ハイになっているように見えた。

通常の舞台の上に、客席が組まれている。
ああいいな、ここに座って観るのか。まだ違和感がある。

外の写真を撮ろうと劇場から出たら、大きなキャリーケースを引いて両手に荷物をたくさん持った女性とすれちがった。
もしかして、とは思ったが、それが美術の辻さんだった。
到着するなりキャリーを開いて美術を組み立ててゆく。

打ち合わせを重ねながら、てんてんと美術を設置してゆく。

12時半ごろ、Studio IZからレンタルしたドラムセットが到着。搬入、セッティング。
そこから伊奈さんは長い調整に入る。
ドラムセットは金色のラメ入りで、それが劇場とマッチしていてすばらしい。

徐々に出演者の皆さんも揃ってきた。
諸江さんはミスドの袋を持っていた。お昼ご飯はミスド。かわいい。

返し稽古、ぼちぼち行う。
朗くんはもう大満足のご様子。しきりに「めっちゃいい」「めっちゃいい」と言っている。

照明確認がてら少しずつ流していく。やはり実地でやってみると印象が違う。
ひろーくなったな。ひろーく。跡地、というかんじがする。

これはいつの間にか朗くんが撮っていたわたし。

やっぱり小屋入りって、独特の緊張感があっていい。舞台してるってかんじがします。
ここにいられてうれしいな。

朗くん、突然「おれなんかもう死ぬんちゃうかと思って。諸江さん、おれが死んだらぜったい公演中止にするって言いそうやから先に言っておきます、中止にしないでくださいね!」と言い出した。なんで死ぬんちゃうかと思ったのかは忘れた。
諸江さんはしれっとした顔で「そりゃ中止にするよ」と言っている。
「おれが死んでもみなさんにギャラは支払われるようにしておくので安心してください」とも言っていた。親切。

明日はゲネ(と聞いていた気がするのだがゲネだとすると何回あるのか)。撮影本番。緊張感高まる。


出席:全員
日時:2021年2月3日
場所:京都府立文化芸術会館


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★公演は終了しました。ご来場いただき誠にありがとうございました!

ルサンチカ 『GOOD WAR』

 「GOOD WAR」には、私たちが「戦争」と聞いて想像する争いと、社会に実際に存在する争いの両方が含まれています。争いに勝った人、争うことをやめた人、これから争う人、争いから逃げる人が剣闘士として登場し、「よい争い」と「わるい争い」の区別がないことを実感しながらも、自分(や自分の周囲)の生活のために争いを行います。
 私たちは生きている限り、これからも誰か(または環境)と戦い続けなければいけません。現時点で戦っていなくても、生きている限りいずれ争いに巻き込まれます。『GOOD WAR』ではそのいずれ行われる争いと、過去にあった争いとの向き合い方を鑑賞者と共に考えるべく演劇作品を上演します。

日時:
2021年2月5日(金)、2月6日(土)
2月5日(金) 19:00
2月6日(土) 11:00/15:00

会場:京都府立文化芸術会館

チケット(発売中)
一般 予約:2,500円 当日:3,000円
U30 予約:2,000円 当日:2,500円
高校生以下:500円
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添いの方(1名まで)は無料
発売方法:パスマーケット、当日販売のみ

チケット取り扱い:
オンラインチケット(パスマーケット)→https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/012t5m11b5x68.html#detail

構成・演出:河井朗
ドラマトゥルク:田中愛美
出演:伊奈昌宏、諸江翔大朗、山下残、渡辺綾子
美術:辻梨絵子
音響・照明・舞台監督:京都府立文化芸術会館
制作:沢大洋
企画・製作:ルサンチカ
協力:古川雄大、台風クラブ、ARCHIVES PAY
主催:京都府、指定管理者 創、Kyoto演劇フェスティバル実行委員会、ルサンチカ
助成:公益財団法人全国税理士共栄会文化財団、公益財団法人パブリックソース財団、京都府文化活動継続支援補助金

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