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ひたむきな星屑 裏

舞台が好きだ、
いったん劇場の中に入ると私たちは劇場を出るまで劇場の外で起こっていることを知るよしもない。作るほうも観るほうも。
照明が変化するとき、ジーワと灯体が鳴るのが好き、暗転のときに、プツ……と鳴るのも。
暗転の中転換するときにどうしてもごそごそいってしまうのが好き、存在のしかたなさだなって思う。みっともなくて惨めではずかしいけどそれがいいんだねきっと(たぶん)。

舞台に誰かを送り出すとき、いつも祈る、うまくいきますように、これまでの努力が実りますようにって。たぶんみんな祈ってる。そういう切実さが、いつも確実にある。何度目でもある。そういうのが私の思う舞台のよいところです。

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