【#新しいジブン】テキトーサッカーストーリー
俺の名前は山崎エンドウ。ジャキザキ高校のサッカー部に所属している。
今日はライバル校のメチャマキ高校との対戦だ。
地元の子供達と手を繋いで入場し、子供はえっと……親御さんの元へキチンと返してから試合を開始した。
「はじめーーー!!」
レフリーの笛の合図で、真ん中に置かれたボールはレフリーが蹴っ飛ばした。
ポーンと天まで飛んでいき、まず最初に受け取ったのは……俺だ。
「ヘディングシューーーート!!!」
俺はそう叫んで飛翔し、地上へと落ちていくボールに向かって頭突きした。
すると、ボールは凄まじい回転を遂げ、ゴールキーパーの方へと向かっていく。
「ゴッドハンド!!!」
しかし、ゴールキーパーは背後から謎の巨人を出現させたかと思うと、そのまま受け止められてしまった。
「いくぞ! 受け取れ、カミカゼ!!」
ゴールキーパーはブンッと放り投げ、カミカゼの方へ向かっていく。
カミカゼは身長が三メートルもある巨人で足だと大災害が起きてしまうので、手を使って受け止めてそのまま俺達のゴールへと投げた。
「ぐああああああああ!!!」
俺のチームのゴールキーパーはゴールごと粉砕され、緊急搬送されてしまった。
まずい。俺のチームのゴールが無法地帯となってしまった今、相手の勝利が確信してしまった。
突然相手は分かっているのか、ニヤニヤしていた。
ハーフタイムになり、監督が俺達を集めた。
「お前ら、このままでいいのか?!」
監督の言葉に胸が熱くなった。
「嫌だ!」
「絶対に負けてたまるか!」
俺の仲間達が涙を流し、監督も号泣していた。
俺達は円陣を組んだ。
「いくぞーーー!! ボールは友達! 餌じゃない!」
「ボールは友達! 餌じゃない!」
俺と監督は復唱した後、またバトルフィールドの方へ戻っていった。
「ファイナルラウンド、開始ーーー!!」
レフリーが笛の合図と共に俺達は横一列に並んで、攻めた。
各自ボールを持って進んでいく。
まるでメダルゲームみたいに相手選手をなぎ倒して、残るはゴールキーパーだけになった。
「いくぞ! せーーの!!」
一斉に蹴っ飛ばされたボールは、さすがのゴッドハンドでも防ぎ切る事ができずに、何個か入ってしまった。
ここで試合は終了。
両者、反則負けで試合は無効となった。
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