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隣人はヤンデレさん

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『隣人はヤンデレさん』#Final

『隣人はヤンデレさん』#Final

 気がついたら、僕の手脚が拘束されていた。
 まるで蜘蛛の巣に貼り付けられたように、両手と両脚が伸びて、手首足首に手錠がかけられていた。
 うーん、これは一体どういう事だろう。
 あの時、隣人と遊園地に行って観覧車に乗って、キスして、隣人が乗った車の助手席に座って……そこから記憶がない。
「起きた?」
 すると、隣人がやってきた。
「あなたを外に出すと危険な女が寄ってくるから、これからは私の家で飼

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『隣人はヤンデレさん』#4

『隣人はヤンデレさん』#4

『フウタさんへ
 いつも一緒にいる女の人は誰?
 私というフィアンセいるのにどうして?
 私のこと好きじゃないの?
 あの女のほうが好きなの?
 私への愛は嘘?
 嘘なの? ねぇ、嘘なの?
 いや、違う。
 あの女がたぶらかしているんだね。
 そうだね。ゼッタイにそうよね。
 あなたは私に一途なのに。
 あの女がたぶらかす奴は始末しないと。
 待っててね、フウタさん。
 害虫駆除してあげるから。

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『隣人はヤンデレさん』#3

『隣人はヤンデレさん』#3

 隣人が僕の跡をこっそり付いて来ていた。
 ふと彼女がどこまで付いていけるか試したくなったので、電車に乗って最恐の心霊スポットに向かうことにした。
 ちょうど夜だったので、雰囲気はバッチリだった。
 幽霊が多発するトンネルを歩いてみた。
 背後から隣人の小さい悲鳴と足音が聞こえてきた。
 そろそろ帰ろうかなと思っていると、前から赤いコートを着た女性が歩いてきた。
 その女性には顔がなかった。
 僕

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『隣人はヤンデレさん』#2

『隣人はヤンデレさん』#2

 ドアの前に小さな箱が置かれていた。
 置き手紙があったので、広げて読んでみる事にした。

『愛情いっぱい込めて作りました♡
 残さずに食べてください♡
 
 P.S.残したら殺します♡』

 もしかして弁当か。
 ちょうどお腹空いていたんだよな。
 僕は何が入っているのだろうと蓋を開けてみると、サンドイッチだった。
 今日はパンの気分じゃなかったが、せっかく作ってくれたので食べる事にした。
 だ

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『隣人はヤンデレさん』#1

『隣人はヤンデレさん』#1

 部屋に見知らぬ穴が空いていた。
 覗いてみると、眼だった。
 どうやら隣人が僕の部屋を覗いているらしい。
 僕は穴から離れて、ホラー映画のポスターを取り出した。
 今にも襲い掛かってきそうな不気味なピエロの顔の部分で穴を塞いでみた。
 すると、隣から悲鳴が聞こえてきた。
 僕は笑いが止まらなかった。
 ほんと可愛いやつ。

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