心の耐久力・回復力「レジリエンス」とマインドフルネス

こんにちは。精神科医でジャズシンガーのメイ・オキタです。

前回までの記事では、心のメンテナンスに有効な「マインドフルネス」や心の自動操縦(Autopilot)についてお伝えしてきました。

今回は、心の耐久力・回復力「レジリエンス」についてお伝えしていきます。

レジリエンスとは？

レジリエンスとは強い苦難や困難があっても乗り越えていける、心の耐久力・回復力のことを指します。

最近では、心の病気は脳のホルモン(神経伝達物質)のバランスが崩れた状態と説明されるものも増えており「心が弱いから病気になった」という表現をされることは減って来ています。

しかし、メンタルのタフさ、耐久力や、心折れても立ち直る回復力のある人を見ると「こころが強いなぁ」と感じますよね。

このレジリエンス、実は育てていくことができるのです。

レジリエンスには

⑴理解力：自分の置かれている状況、将来起きるであろう状況を理解する力

⑵耐久力：
コミット力：集中してその状況に対応、注力できる
コントロール力：自分の人生を自らコントロールできる
チャレンジする力：困難に向き合える力

⑶首尾一貫性の感覚 (理解、対応でき、自分の人生には意味や価値があると信じる力)

が大切であるとされています。

上記の(2)(3)が高い人ほどストレスフルな状況への対処が上手なのですね！

マインドフルネスはどこに効く？

マインドフルネスは上記の

(2)耐久力(3)首尾一貫性の感覚、この2つを高めることができると考えています。

マインドフルネス瞑想では、

意識を自分でコントロールし、集中力を養います。

瞑想や呼吸法を練習するために自発的に時間を作り環境を用意することはコミットするということでもあります。

そして、やったことのないことにチャレンジすることも。

また、目的意識を持って、実践し、意識を自らコントロールできると思えるようになることは、首尾一貫性の感覚を育てます。

基本の瞑想法を続けながら、以前ご紹介した「食べる瞑想」にもチャレンジして、一緒にレジリエンスを育てて行きましょう。

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