まよい

元気いっぱいです

きみだけは「自分勝手」って言わないで

きみは絶対わたしのことが好きだって思ってた。  世界がこんなふうになってしまう前、何度かデートだってしたし、そこでもちゃんといい感じだったし、もうすぐだって思っ…

水色なんてなかった

光の向こうのその果て、最後のひと粒の届かなくなるところにきみはいて、また夜更かしをしていた。「詩人は夜更かしなのよ」というのがきみの口ぐせで、わたしはその言葉を…

夜を踏む

かるがるしく「メンヘラ」とか言うやつのことが嫌いだ。かるがるしく「死にたい」って言うやつのことはもっと嫌い。孤独というのは、もっとそばにあって、もっとふかくて、…

離ればなれ

あの日とおなじリズムで。あの日とおなじように。アン、ドゥ、トロワ、でステップを踏んで、水平線のむこうがわに飛んでいける、わけなくて、あの日とおなじように波打ち際…

バイバイ、

春は別れの季節。あ、でも祐くんにとっては出会いの季節だったってことか。携帯の通知を不自然に隠したりするからだよ。祐くんはいつまでもわたしたちの関係を明確にしなか…

春はいつも

小学二年生の春に越してきてから、ずっと、つまんない街だと思っていた。川も流れていないし、道は広すぎるし、ひとびとの顔はくすんでいる。まあこんなもんかな、を継ぎ接…