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私の英語多読遍歴78: The Case of the Bizarre Bouquets: An Enola Holmes Mystery

Enolaシリーズ、3作目です。

短い話だったのですが、なかなかスリリングでした。

今回は事件に巻き込まれたワトソン博士を助けるためにエノラががんばります。この話の痛快なところは、エノラがなんだかんだシャーロックの一枚上を行くところだと思います。今回も変装した状態で兄シャーロックと直接顔を合わせるというなんともヒヤヒヤな展開がありました。彼女が賢いと思うのは、兄の性格を逆に利用してうまく対処するところですね。

植物が好きで花言葉を隠れたメッセージに使う母の影響でエノラも花言葉には詳しいです。それが今回の事件解決への大きなヒントとなったのですが、園芸は女性の趣味とされていたためシャーロックはそれに気づかない、というしかけがありました。

児童書ながら当時の文化、男性と女性の扱いの差やロンドンという大都市の貧富の差なども書かれていて読んでいて面白いです。

相変わらずなんだこりゃという単語も多いのですが、文章自体は情景が想像しやすくてわかりやすいと思います。すぐにはわからなくてもちょっと読み進めるとああそういうことかとわかる部分も結構ありました。

200ページないのですぐ読み終わります。(なかなか読み終わらないのは読んでないからです)毎回トリックもあり謎解き要素もなかなか凝っているのではないでしょうか。暗号解読チャレンジもありましたのでお好きな方はぜひ。

以上、「The Case of the Bizarre Bouquets: An Enola Holmes Mystery」でした。

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