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私の英語多読遍歴100:Flowers For Algernon

高校生の頃に邦訳版を読んだ記憶があります。当時ファンだった氷室京介氏が感銘を受けて曲を書いたから、という実にミーハーな理由です。。

こちらの記事でも紹介されていて、原作も読もうかなあとリストに入れていたところある日突然100円台のセールになっていたので購入。なおこちらの記事、とにかくすばらしいので洋書を読みたい人はぜひブックマークをお勧めします。

知的障害を持ちパン屋で下働きをするチャーリィ・ゴードンの元に大学の研究室から知能向上の実験台になってほしいと依頼がくる。脳の手術によって人工的にIQを向上させるという実験で、マウスでは成功しているという。手術を受けたチャーリィは数ヶ月で常人をはるかに超えるIQを獲得し、天才へと変貌を遂げた。しかし、それは決して幸せな結末ではなかった。

感想が難しいんですが、せつない話です。賢くなればみんな友達になってくれると思っていたのに、実際は賢くなりすぎて誰とも話ができなくなってしまう。そして賢すぎるがゆえに自分の未来が容易に予測できてしまうという辛さ。

ストーリーはチャーリィの日記やレポートの形式で語られます。最初はスペルミスが多くコンマなどもなく、子供が書いたような文章。そこからIQの上昇に合わせてミスが減り、文章が読みやすくなり、そして難しい単語が出てきてこのあたりから一般人である私にはだんだんと難しくなり、読むスピードが明らかに落ちましたw 確か日本語で読んでいた時も、最高レベルのあたりは何言ってるかわからんと思っていた記憶があります。。

なお、スペルミスをしている単語はフォニックス読みで音声として読めば意味がわかります。rite → writeとか。聞こえたままに書いているんだなという感じ。こんなところで役立つフォニックス。

アルジャーノンというのは同じ手術を先に受けた実験用マウスの名前です。そしてタイトルの意味は最後の最後にわかります。昔は最後の一文で涙腺崩壊だったんですが今回はそこまでではなかった。大人になっていろいろ失ったせいなのか、単に結末を知っていたからか、はたまた母国語ではないからか。

英語レベルは先に書いたように簡単(ある意味読みにくいけど)→ハイレベルという構成なのでどこまで読めるか試してみてもwハイレベルでなんか学術的な話のあたりは飛ばしてもストーリー的に差し支えはなさそうですが。

確かに一度は読んでみたい名作。知能指数と人間の幸せとは、友達とは、家族とは、といろいろ考えさせられる話です。

以上「Flowers For Algernon」でした。

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