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私の英語多読遍歴141:The Hobbit

王道ファンタジーの金字塔「Load of The Ring」の前日譚となる物語。

居心地のいい自宅でのんびり暮らしていたホビットのビルボ=バギンスは、ある日謎の魔法使いの訪問を受け、突然ドワーフたちとの冒険に同行することになる。気乗りしないままの出発であったが、数々の試練を経て気づけば一行の中で重要な役割を担うようになっていた。

ファンタジー好きと言っておきながら、ロードオブザリングは未読です。いつかはチャレンジしたいとは思っているのですが、その長さに耐えられる気がせず… ということで短めで子供向け(なのできっと簡単)なこちらから読もうかなと。

レビューなどを読むと、「この話を読んでから本編を読むほうが理解が深まる」とかあったんですが、本編読んでいないのでそもそも主役のビルボ氏の名前も知らんし、道中出てくる(おそらく)本編主要キャラたちにもピンときません。さすがに有名な話なのでガンダルフとかエルロイとか、聞いたことあるから多分この人たちは本編に出てくるんだろうという検討はつけられるものの、ニヤリとはできないのがちょっとさみしい。

それはともかく、突然ドワーフの冒険に巻き込まれる気の毒なビルボの活躍はなかなか面白かったです。短いので展開も早いし、それでいてファンタジー味はたっぷりあって、また後世のいろいろな作品に影響を及ぼしているんだろうなと言う場面もたくさんありました。

ドラクエⅤの空樽に隠れて川から脱出ってこれが元ネタではと勝手に推察。

オーディオブック併用で読みましたが、いろいろなナレーターのバージョンがあるようです。有名なのはRob Inglisと最近出たAndy Serkis版。

Rob Inglis版は身内が読んでくれているかのような安心感、それから歌がよい。あと限りなくオリジナルに忠実。小さい時からこっちを聞いているから他は聞けないなど。Andy Serkis版はとにかく上手いしすごい。歌はときどきあれってなるしたまに固有名詞読み間違ってるけどやっぱりすごい。と言う意見などいろいろありますが、ま、結論から言うとどっちもいいらしい。

私が聞いたのはAndy Serkis版です。確かになんかもう格が違うって感じでした。いったい何種類のキャラクターの声を使い分けているのか?迫力もすごいし、気持ちの悪いモンスターはマジで気持ち悪い(ゴラムとかゴラムとか)。ちょっと気の弱いビルボとか、エルフの気取った話し方とかも上手いなあと。歌も別バージョン知らないのであれですが、うまかったです。ドワーフの歌は…長かった。

ロードオブザリングの旅に出るにはちょっと準備が足らないという人にも、どうせ読むなら知識をつけてから読みたいという人にも。300ページちょっとですので本編よりはだいぶとっつきやすいかと思います。

以上「The Hobbit」でした。

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