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【コミックエッセイ】カルマティックあげるよ(時系列まとめ)

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くだらない話・不思議な話・ホラーな話を集めたコミックエッセイ。みょうちきりんな話が多いのでたぶん閲覧注意!
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2017年6月の記事一覧

線香にまつわる不思議な話(カルマティックあげるよ ♯127)

線香にまつわる不思議な話(カルマティックあげるよ ♯127)

まだしんしんと雪が降る大学2年の1月はじめのことだった。
私は日常生活のなかで、ある違和感を覚えていた。
部屋の中はもちろん、外の廊下でも、つまりはアパートの敷地内で四六時中、線香の臭いがしていることに気が付いたのである。
それは古着屋などで焚かれているお洒落な香りとは程遠く、まぎれもなく仏壇仏具のソレであった。
そうまるで、お寺にいるみたいな。
最初は正月休みで、周辺のどこかの民家では親戚が集い

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サイコなディナー(カルマティックあげるよ ♯155)

サイコなディナー(カルマティックあげるよ ♯155)

「今日暇?うちでステーキ食べない?いい肉があるんだよね」

大学四年の初夏、トシの主催するお食事会へと私は誘われた。

「コセくんも来るって」

そんなこんなで男三人によるむさディナーが決定した。

「準備あるから先帰ってるね。8時くらいに来て」

トシは居酒屋でバイトしてるだけあって、非常に料理が得意だ。
だからときどきハンニバル博士のように手料理をごちそうしてくれるのだ。

放課後、課題を一つ

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カーペットの下の秘密(カルマティックあげるよ ♯128)

カーペットの下の秘密(カルマティックあげるよ ♯128)

コタツの上にはグリル鍋仕様のホットプレートが置かれていた。

「今から材料用意するから待っててね」

とトシは意気揚々に言って腰に前掛けをしめると、台所へと移動し扉を閉めた。
少しでも冷気が入らないようにとする心遣いを感じた。
その言葉に甘んじるように鍋の仕込みは、料理が得意なトシに一任するとして、私とコウダイはコタツでぬくぬくと待つことにする。
おしゃれなジャズが鳴り響き、優しい間接照明が包みこ

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震える人影(カルマティックあげるよ ♯130)

震える人影(カルマティックあげるよ ♯130)

大学の実習棟の一階の西側にはCG室やフォトスタジオがあった。
この二つの部屋は一階といっても半地下にある。
そのため一階の長い一直線の廊下の西端の出入り口には、その半地下を行き来する小階段があった。

扉の外には灰皿が置かれていて、ちょっとした休憩スペースになっている。
いつも喫煙者禁煙者関係なく、学生や教員が集まる非常に賑やかな場所である。
そこで私は伊藤園のナタデココヨーグルトを片手にひとり一

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