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2022年3月後半読書の記録

3/16㈬ 朝ウォーキング。昨日落札した和本がうれしくて、朝からパラパラ読む。明治時代のもの。もうひとつ、束で買った大正時代の雑誌も木版がうつくしく挿絵がかわいい。いい図録や画集がたまってきたので今日は少し、ウェブショップを更新する(ほんとに少しだった……)。昨日飲みすぎて一日眠い。。
夕方、ユルスナール『ピラネージの黒い脳髄』などしっかりした本を買ってくれた若いお客さんが、「ぜんぶ探してた本なのですごくうれしいです。絶対にまた来ます!」と言って帰ってくれた。
今日の体育祭がとにかく楽しかったというはなさんが家の鍵を忘れてマヤルカまで来たので、閉店後にはなさん連れて大きなダンボール一箱分の選書を頼んでくれたお客さんのところに配達へ。某牛若丸の聖地の近くで、道中ありえないくらいの急斜面をのぼったりして面白かった。お客さんはすごく素敵な女性で、お子さんたちと合気道の道場を経営されているので稽古を見学させてもらう。お孫さんがはなさんと同い年くらいの女の子だそうですごくよくしてもらい、わたしもこんなふうに魅力的な歳を重ねたい……と感動してしまった。体育祭が楽しく(クラスが一位だったみたい)テンション上がってたはなさんも、胴着をかっこよく着こなしにこにこ可愛らしく素敵な先生と話して、珍しく武道やろうかな、向いてる気がする、と言っていた。マヤルカ毎日おもろいことあるでしょ、と言いながら帰る。体育祭みたいなことも中学入ってからずっと出来なかったし、たぶんこの2年鬱々が溜まっていただろうから元気になってうれしいなあ。はなさんが指揮をした先日の合唱コンクールも優勝で、今日の本気の綱引き(イカゲームのやり方)も圧勝で達成感あったみたい。クラスが大好きと言っていた。1月頃は占い師さんに電話するほど子どものことで悩んでたからちょっとほっとした。
夜、東北で大きな地震。大丈夫だろうか。

3/17㈭ 地震、実家は停電もなく無事だった。でも相当長い地震だったみたい。怖い。
なんだか久しぶりな気がする朝ウォーキングと朝読書。『サガレン』は宮沢賢治の旅した樺太の章へ。
店も久しぶりに忙しかった。抱えるくらいどっさり買ってくださる方が何名もいて、うれしい本がたくさん旅立つ。本好きのお客さんとのおしゃべりが楽しいな。作業BGMにおすすめの朗読チャンネルを教えてもらったので早速紙ものの値付けしながら中島敦や芥川龍之介、太宰治の未読だった文章を聞く。これはかなりいいかもしれない……。そういえばマヤルカは、詩や宮沢賢治など朗読レコードというのもよく入ってくる。
丸善の古本市はわたしが出ていない後半も会期終了し、もう次回(GWです)について電話でやりとり。夜はこれまた久しぶりの編み物会。今日もたくさんおしゃべりして楽しかった。一乗寺はかなり特殊な街だと思うけど(住人、働く人)、なんとなーくわたしにはとても合ってるような気がして居心地がすごくいい。ずっとここにいれたらいいな。他では批難されるわたしの特性も、ここでは自然に尊重してもらえる。石井ゆかりさんの占いで「天から授かるように問題解決」とあって、まさにそんな感じの心の軽さがある一日だった。

3/18㈮ 大雨。『サガレン』は村上春樹、チェーホフの世界へ。昨日とうってかわってお店は静か。。日曜日からのイベント準備をして、夕方お店番代わってもらってお習字へ。忙しくてぜんぜん行けないお習字、雨の日は筆ののりがいいのでどうしても行きたい。夜もレコードの盤質チェックなどしながらイベント準備。原田芳雄さんかっこよすぎる〜〜You Tubeでいろんな人が歌う「横浜ホンキートンク・ブルース」と「プカプカ」聴き比べ。大学の授業で聴いて知った岡林信康「手紙」もあり懐かしかった(アルバム「わたしを断罪せよ」収録、ジャケットは矢吹申彦デザイン)。部落差別を歌った曲。

3/19㈯ 明日から参加する「NEMURU KYOTO BOOKFAIR」準備の仕上げ。なかなかいい感じになったのでは(自分でアゲていくスタイル……)?この数年はもう、ごりごりの即売会ばかり出てたのでソフトなイベントの準備の仕方を忘れてしまい、珍しく遅くまでかかった。懇親会もすっかり忘れて参加できず。。あまりにも多くのことを忘れるので、もしかしたら忘れたことすら忘れ、思い出さずにそのままになっていることも多いのかもしれない。。
ベン・シャーンの古い絵本(1951年)やファッション関連の写真集、古い招き猫など買取り。閉店間際にいつもお世話になってる方からワゴン車にいっぱい、大量のお持ち込みも。うれしいなあ。お客さんあってのマヤルカです。

3/20㈰ 朝イチで搬入(搬入もほんとは昨日だった……)。会場のホステル、KéFU stay & loungeは家から徒歩5分くらいなのでほんとあっという間!新しいホステルなのでバリアフリーもしっかりしていて段差ゼロなので、台車での搬入設営も一瞬だった。そして力仕事終えて改めて周りを見たら、あまりにおしゃれなので一旦家に帰り動きやすい服からよそ行きのワンピースに着替える。対面販売のイベントが久しぶりすぎてかなり不安だったけど、マヤルカブースもたくさんお買いものしてくれていろんな方がおしゃべりに来てくれてすごく楽しかったな。若いお客さんがたくさん集まる場所にもときどき行かないといけないなあと再確認。いろんな話を聞いて勉強になった。とても新鮮。ふだん海千山千の中にいるので(?)ときどきスレ感を補正しないと。。
少し前にマヤルカ×KéFU stay & loungeの選書宿泊プランを利用してくれたというお客さんも来てくれて、本を気に入って読んでくれてるみたいでうれしい。ちなみにこちらのホステルが運営しているオサノートというサイトでは、月イチで本を紹介するブログを書いています(と、言いながら、今月は忙しすぎてお休みしてしまった)。
夜は久しぶりに山椒のスパイスカレーを食べに行く。白ワイン飲んでほろ酔いの帰り道、商店街に夜なのに開いてるお花屋さんがあって、店先にどっさり盛られたミモザを買う。ふだんは閉まってる時間だけど、今は卒業式とお彼岸で忙しくて残業なんだって。ここは何年か前にも、かわいいチューリップをたくさん買ったことがある。昔ながら、という感じの小さなお花屋さんだけどいつもちょっとすてき。何事もちょっとすてき、ていう具合が好き。いい夜。

梯久美子さん『サガレン』読了。多くの人が宮沢賢治に魅了される理由がグッとよく分かるようだった。土地の物語から誰かとの距離が一気に近づくことってある。賢治は空想の世界のようで、作品はすべて彼の生きた道すじであり証(と、研究されている)。樺太の浜辺には琥珀が落ちているらしい。琥珀を拾うのが子どもの頃からの夢で山登りのたびに地面をきょろきょろしてたけどそうか海か。浜辺で貝殻を集めるのも子どもの頃からずーっと好き。
別のところでたまたま知ったけど、大阪〜東京、新幹線じゃなくて寝台列車で行くルートがあるらしい。今度はなさんと使おう。だけどロシアの状況を見てると、樺太はもう一生行けないかもしれない。

ジャニーズのライブでお友だち家族と遠征していたはなさん無事帰宅。なんとアリーナ一列目だったらしく大興奮。このあとちゃんと受験勉強してくれますように。。祈り、、

3/21㈪ 祝日、イベント二日目。わたしは朝のうちに設営だけしてあとはお願いして店へ。マヤルカブースを見ててくれた島田画伯がわたしの代わりに周りのみなさんと交流してくれてた。昨日は店舗もたくさんご来店があったみたいで感謝。今日もたくさん遊びに来てくれた。連休は暇なことが多いのにありがたいな。宮沢賢治のことを考えていたら、宮沢賢治の複刻セットが旅立つ。少し前から姫路の喫茶フリーダさんで委託の古書を販売してもらっていて、そこでわたしの店を知ってくれたという方もご来店。フリーダさんのマヤルカ棚から何冊も買ってくれたそう。フリーダさん、ほんとにいいお店ですよね〜と話す。うれしいな。姫路もほんとにいい街。
あとはずっと、店番しながら一昨日の大量お持ち込みを査定。良本ばかりで感謝。以前買取りさせてもらった方から、ダンボール二箱分の本も届く。こちらも良本に感謝。

閉店後、搬出に行こうとしたら同業の先輩より衝撃のニュース。ネットを見たら大きく報道されていた。大丈夫だろうか。。

二日間のイベント「NEMURU KYOTO BOOKFAIR」は無事に終了。いろんな分野のプロが集まるいいイベントだった。少し前までは何事もハブまたは場であることが大事な時代だったけど、今はもうひとり一媒体、ひとり一メディアの時代なので個人にとってなんでも屋であることはかなりのカリスマ性がない限り厳しくなりつつある流れじゃないかと思う(逆に百貨店はじめ大資本のところが本筋のビジネスとは別に話題性や社会的意義としてそこに参入しはじめてる)。わたしはこのもうすぐ40年になる人生で自分がただ会社員になれないだけの凡人だということがよーく分かったので、ギャラリーを閉め(年数回は続けたい)そろそろそこに割いていた時間とスペースを自分の仕事を究めることに使わないと今後やっていけないかもと思い始めた理由もそんなところにある。今回は東京からもたくさん出店の方が来てたので、それぞれにひとりで立つ魅力的なみなさんみてたらますますがんばろうと思った。空気を読まずにひとりものすごい物量で(結局)ごりごりだったけど手を抜かない古本屋のやり方をしてたぶんよかった。誰かが本気で関わってくれるのってうれしいし。参加させてもらってよかったな。楽しかった〜〜。
夜はわたしの中の何もしたくない日の定番、なか卯のカツ丼。会社員時代も(週刊の媒体を作っていた)、毎週金曜にやってくる校了日によく食べていた。いや、あのときはオリジンのカツ丼だったかも。

3/22㈫ 大阪まで出張買取。法律関係の本をどっさり買わせていただく。専門分野外のまとまった買取というのも本当にありがたい。帰り際、お土産に万年筆をいただいた。初めて行ったエリアだったけど、大学周辺特有の落ち着いた雰囲気でとてもいい街だった。
春休みに入ったはなさん、ライブの次は一日カラオケ。確かにわたしもこんな前から受験勉強してはいなかったけど、大丈夫なんだろうか。。短時間だけぎゅっと集中してなんとか帳尻合わせるタイプでもなさそうだし。。わたしはわたしで、自分の生活が公私ともに忙しすぎて心のどこかで子どもは子ども、と思っているふしがあり、教育ママにはなりきれず。お金だけは言われるがままに出すっていう、だめな親の典型。。

3/23㈬ 査定につぐ査定、無事に一段落。かなり頭と体力使うので昨日今日と本を読むパワーはぜんぜん残っていない。誰かの蔵書のルートを読むということは、その読書体験を辿ることと同じことでもあり、わたしはその作業が店の棚の編集作業に影響を与え面白くするような気がしていて毎回真剣勝負。自分にかなりの知識とセンスがあり、その経験でもって店をやるひともいれば、代々培われてきた膨大な蔵書が土台となる店もあり、その中にときどき、わたしのように店を器として機能させていくタイプがいてもいいかもしれない。分かんないけど。でもたぶん、スタイルの余地がまだかろうじて残っているのが古本屋という商い。業界が切羽詰まってしまうと商いとして確立できるスタイルは選べなくなると思う。
今日は一階はスタッフに任せてわたしは二階で査定していたので、上にあがってくるお客さんとおしゃべりしたりして楽しかった。丸善の古本市で買いそびれたと洋書を買いに来てくれた方も。お客さんと一緒に洋書の箱を4箱くらいごそごそする。うれしいな。
夜は友だちと串かつ。帰りにみんなでスーパー寄ったのも楽しかった。

二人になってからの帰り道にはなさんがお化けみたかもと言って騒いでいて、別件で実家に電話すると、お彼岸の日にお墓参り終えてみんなで夜ごはん食べてたらお母さんの携帯に死んだおばあちゃんの携帯からラインの着信があったと言っていた。。おばあちゃん、もう死んで2年以上経つからぜったいに携帯の電源入っていないのに。。お母さんは昔からそういうところがあり、おじいちゃんのお葬式の夜はお母さんとはなさん二人ともおじいちゃんが部屋に来たと言っていた。

3/24㈭ 来週は古本市の搬入が2件あり、このnoteは読書の記録といいながら読書できるだろうか、、といった感じのスケジュールになってきた。Netflixはなんとなく開いたりしてるけど、見るもの探してる時間で一本見れそう。

装丁も最高。お店に来るお子さん見てると、読書と仲良くなれるかどうかは自分基準で本を選べるかどうかが鍵な気がする。準備、終わるだろうか。。

3/25㈮ オープン前に出張買取。今日も良本に出会えてうれしい。今日呼んでくれたお客さんはフランスにお引越しされるそう。査定後に美味しい中国茶をいただき、その後店へ。来週はイベント搬入が2件あるので、とりあえず今日で1件目の準備を終わらせる。初めての試みなので正解が分からないけど……たぶんいい感じだと思う。午前中に来た杖をついたおじいさん、店内一周して近づいてきて何言うのかと思ったら「エッチな本はないですか?」で不穏なスタートだったけど(どんなのがいいのか聞いて出してあげたのに買わなかった)、終わってみればお客さんたくさん来てくれていい一日だった。明日からは2件目の準備をがんばろう。

夜、原稿ふたつ書くためいくつか候補本を読む。ウー・ウェンさんのすてきなレシピ本を見つけ、軽く読んでいたら「なぜこんなふうに切るのか、どうしてここで塩を入れるのか、そういった合理的な原則が身につけば、レシピに頼らず、応用して料理ができるようになります」と書いてあった。
わたしは結婚するまで(前の)ほとんど料理をしたことがなくて、出産前に少しだけ祇園の老舗料亭の料理教室に通っていたことがある(一回一万円)。高級食材といい調味料を使ったりして楽しかったんだけど、何より役立ったのがまさにウー・ウェンさんの言う、料理の手順の意味のところだった。塩の量や入れるタイミングとその理由、下ごしらえや出汁の基本的な考え方、レシピではなくその土台が今も役立ち毎日ごはんが作れてると思う。凝ったものは何もできないけど(なぜならレシピは覚えていないから)、毎日美味しいごはんが食べられているので満足。あと自分の作るごはんは、極力手順が少ないけど仕上がりがうつくしいので気に入っている。うわ〜と思ってよく写真を撮ってしまう。いい本だなあ。ひとつはこれを提案しよう。
ばたばたで行けなかったけど今日は天神さん。天神さんのたびに、もう家賃払うのか、、と重い気持ちになる。はなさんは今日から春期講習スタート。お願いだからがんばって〜〜

3/26㈯ 昨日の夜からNetflixでマーガレット・アトウッド原作のミニドラマ『またの名をグレイス』を見ている。すでに面白い。植民地時代の19世紀カナダが舞台で北アイルランド出身の主人公。キルトやリネンが印象的に登場していて当時の風俗描写が素晴らしい。女の人が、女の人であるがために不幸になるのは本当に辛い。現代でも、女の人の人生にはしばしば「他に選べる道がない」ということがある。よくも悪くも。

大雨なので今日は一日即売会の準備で終わるかなと思ったら、思いのほかたくさん来てくれる。お持ち込みも雨の中ありがたい。丸善の古本市でたくさん買ってくれたという若いお客さんも。即売会が次に繋がってくれるのすごくうれしいな。即売会はその名の通り即売ではあるんだけど、いろんな楽しみ方をしてもらえて、店の延長になれるような棚が作れるよう毎回試行錯誤している。引き続きがんばろう。それにしても、膨大な値付けをしすぎて頭が痛い、、。ただこの数日の買取は今!という感じがあるみたいでありがたいことに値付けするそばから旅立っていく。たぶんこれは、わたしにしか見えない流れなので贅沢で特権。ライブ感。

夜、「またの名をグレイス」最後まで。面白かった〜〜女は狡猾であってほしい、弱く、純粋で無知であってほしい、だけどどこかでファムファタールでもあってほしい、それは単なる男の想像で願望でしかなく、ファムファタールを作り上げているのも外側にいる男や噂話なのかもしれない。ではグレイスの本心はどこに?そんなことは誰にもわからないし、もしかしたら完璧にクリアに解決、分析できると思う精神こそがマッチョなのかも。実際の心の中はもっと、曖昧で複雑でグラデーション。それは今もわたしたちがなかなか正当化できない部分であり、フェミニズムと資本主義が究極のところで相容れないのもそのあたりに要因があるような気がする。そしてそこに一切罪悪感を持たないグレイスは、とても現代的で魅力的なヒロインだと思った。潔いのにすべてを晒さず多くが謎のヒロイン。
「15歳の女はなぜか女として見られるけど、それくらいの男はまだ子どもよ」みたいなグレイスのセリフが印象的だった。素晴らしく重厚な、実話をもとにした物語。めちゃくちゃよかった。なんだかばたばたしてしまって入り込めず途中で挫折したままのアトウッド「侍女の物語」も再読しよう。

3/27㈰ お天気よく忙しい一日。買取り、ご来店ともにばたばたで今日もひたすら値付け。お客さんにヴィンテージのフェミニズムバッジをたくさんいただいたり(70年代くらい。めちゃくちゃかっこいい!)、派手さはないけど表紙が素晴らしく内容もよく気に入ってた本をよく来てくれるお客さんが「この本ずっと探してたんです」と言って買ってくれたりなどした。今日は県外からの方も多かったみたい。もうすぐ桜も満開のはず。
夜、クタクタで足も棒になり家の近所の美味しい焼き鳥屋さんへ。生き返った。帰りにセブンでフリーズドライの梅のお粥買ってみたらとても美味しい。飲んだあとと朝ごはん用に常備したい。

3/28㈪ 明日は阪急メンズ館の搬入だけど、金曜日朝は今度はポルタの古本市の搬入があるので今日のうちにポルタもほとんどの準備を終わらせた。この数週間でものすごい冊数の値付けをしている。売れますように。。

3/29㈫ 朝から出張買取。今回も面白い本をたくさん譲っていただいた。かわいい玩具も。
ばたばたといろんな用事を済ませて阪急メンズ館の設営へ。着いたらちょうどみんな揃っていて搬入前にミュンヘンでビール。

原稿ひとつめの候補本は担当さんにも喜んでもらえてウー・ウェンさんの本で決定したので、もうひとつの原稿の候補本を軽く読む。読んでいたら、土曜日の日記で書いた、

“現代でも女の人の人生には、しばしば「他に選べる道がない」ということがある。”

という「またの名をグレイス」の感想、よく考えたら女の人に限らず、弱い立場にある人すべて、だったなあと思い直す。たぶん今までの自分の人生も、選択肢を増やすための道のりだった。今わたしは、仕事でせっかく続けて積み上げてきた広い選択肢を手放し、一本道の中で深さと幅を作ろうとしている。大丈夫なんだろうか?

3/30㈬ 阪急メンズ大阪の期間限定古書ショップ本日初日。わたしは大阪搬入の日はいつもホテル泊。最近泊まっているところは朝ごはんが美味しくて気に入ってる。たまには贅沢&のんびりも許して……。大阪も桜が見頃でホテルからメンズ館まで散歩しながら向かう。初めての場所なので探り探りではあるんだけど、阪神古書ノ市のおなじみのメンバーで楽しいし、棚を見るとみんなさすがの品揃えで感動。長丁場がんばろう。

3/31㈭ ポルタの古本市搬入。車一回では乗り切らないのでもう半分は明日の朝に持ち越し。いや〜さすがにクタクタ。今日は急遽バイトをお願いしたので二人で古本市準備の仕上げ。間に合いそうでほっとした。
夜は組合の食事会。美味しくて高級な祇園のお寿司。。みなさんの話を聞くと、ほんとわたしも働き方を考えないといけないなあと思う。とりあえずあと7年は必死。だけど、はなさんの反抗期が地味に心えぐってくる。世の親たちはどうやって受け止めてるんだろう。たぶんはなさんはマイルドなほうだと思うけど、それでも生きてる意味とは……みたいな気持ちになる。とほほ。

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現在参加中の古本市情報。

【大阪】
阪急メンズ大阪5階、期間限定古書ショップ。わたしは本のほか、こけしも出しています。4/19㈫まで。会期中、随時補充&入れ替えます。

【京都】
恒例の京都駅前地下街ポルタの古本市、マチマチ古本通りは4/1㈮〜4/10㈰まで。初日も早速たくさんのご来店がありました。わたしはここでのみ、文庫の均一セールをやっていて、ありがたいことにこれがなかなか好評です。

【兵庫】
姫路の喫茶フリーダさんにて常設の古本棚に参加させていただいています。フリーダさん、ほんとにすてきなお店なのでぜひぜひお立ち寄りくださいませ。

一乗寺の店舗も通常営業、火曜日のみのお休みです。読書の記録といいつつあまりまとまった読書のできない2週間の記録でなんだかすいません。こんな感じではありますが、、ではまた半月後、よかったら!

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