20190224泉自然公園__87_

新しい森林ビジネスの流れ?

とつぜん大型遊具誕生

千葉市緑区にある泉自然公園は、43ヘクタールの広大な敷地に、自然に形成された谷津と森が残された自然豊かな公園。
桜と紅葉の季節以外は、ひっそりしていて私たちは、それが好きで季節ごとに通っていました。

ところが、先日市政だよりを見てびっくり。
有料の大型施設ができたというのです。しかも、その価格がまたびっくり。
1名約2600円~4800円だというのです。キッズコースでも1名2600円だというのです。
公営の公園にこのように遊園地のような高価な遊具が誕生することに驚いてしまいました。そして、利用する人などいないのではないかと思ったのでした。

高価だけれど人気の遊具

ところが昨日久しぶりに行って、駐車場の様子があきらかに違う!
駐車場がいっぱいだったのです。(入れないほどではありません。)
そして、大型有料施設は人気上々。人影の少なかった森に、多くの人がおとずれていました。

景観を乱さない大型遊具

遊園地の遊具のような価格を聞いて、きっと大げさな施設で静かな森の景観が乱れてしまうのでは?と私は思っていました。
ですが、意外にも施設は簡単。遠目にも目立たず、景観はそれほどみだされていないように感じました。

これからは森もビジネスとするべき時代?

この価格でも多くの方が遊具目当てに沢山の人をみて、私はこれがむしろこれからの森の在り方なのかも?と感じました。

今までは、森林維持や自然観察のイベントの多くは自治体の協力を得ながらボランティアの方々の手で運営。謝礼はほぼ無料というのが常識になっていました。

その結果、公園や森林の仕事でお金の流れがなく、次世代を担うような若い人たちの就職先とはなりませんでした。

そして、今、年金支給開始年齢が上がり60歳を越えてを仕事をする方も増え、また女性も仕事を持ち続ける時代になり、ボランティア活動に加わる人は激減しています。
結果として、今多くの森林や自然に関わるボランティア組織は高齢化のために5年後10年後には活動を維持できない深刻な問題につきあたっています。

このような森林ビジネスが成り立つ、というのは若者が森林に仕事として関わるチャンスを増やし、希望をひとつ与えてくれているような気がします。

お金のない人が施設を利用できない問題

ただ、公共の公園で利用料を払えない人が利用できないのは問題にも感じます。私達も子供が多いため、どうしてもこの遊具を利用する気になりません。私たち家族の場合は、兄弟姉妹割引があれば良いのに、と個人的には思いました。

例えば公園内で仕事をしたら無料とかいう仕組みとかどうでしょう?

自然の面白さに気づく工夫が重要

私たちは昨日、公園を12時ごろ出たのですが、帰り道にも多数の車とすれ違いました。中にはピカピカの外国車も・・
多分このような施設を利用する方々は、遊園地を利用する感覚で利用してるのでしょうか。自然そのものに興味があまり関心のない人も多いのではないかと思います。せっかく森をおとずれた人々に遊具意外の自然にも興味を持ってもらい、もっと森に誘いだせるような工夫があれば良いのに・・と感じました。

泉自然公園には、ロウバイの花が満開でした。この花をじっくり眺める親子は、あまりいないように見えました。



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