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英国在住OLがざっくりと身に起きたことを振り返る(2月編)

後々の歴史に残る出来事をリアルタイムで経験しているので、備忘録としてざっくり自分の身のまわりで起こったことを中心にまとめました。

2月初旬―対岸の火事
このときはコロナはまだアジアでしか問題になっておらず(中国・香港が特にひどくてオフィスも閉鎖)、完全にコロナはアジアで起こっている対岸の火事状態。本社から「香港・上海の子会社にマスクを送ってあげたいんだけど、もう日本でも手に入らないからヨーロッパから送ってくれない?」と依頼されるものの、そもそもこっちでは需要がないので供給量が少ない&心配し始めた人が買いだしているようで、アマゾンでも配達に1ヶ月弱かかるとのこと。医療系の会社に勤める知り合いによると、アジアでの急激な需要増により、欧州に納品したマスクを買い戻す動きもあったそう。この時は日本に対する危機感は低く、現地社員もふつうに日本へ出張していた。

2月中旬―コロナ対策はじまる
欧州の取引先が予定していた日本への出張をキャンセル。その時は日本はそんなに問題になっていなかったので、同僚も「ちょっと心配しすぎじゃない?」という感じだった。そのすぐ後にロンドンの某大手日系企業でも「(日本も含む)アジアへの出張キャンセル」「(日本も含む)アジア出張者のオフィス訪問キャンセル可」になったと聞き、外資ならまだしも日系企業でだいぶ攻めた決断をするところもあるんだなぁと驚いた。このころパリでのアジア人差別のニュースが話題になり、自分も少し心配になってくる。https://www.fnn.jp/articles/-/24010

周囲もイギリスでコロナが本格的に流行するも時間の問題だとザワつきはじめるものの、この時点ではまだリアルな緊迫感はなかった。まだ旅行にもふつうに行ける状況。(この記事のトップ画像はその時行ったポルトガルの写真)


2月末―北イタリア封鎖、迫りよる緊迫感
本社から来る予定だった出張者から「コロナが流行しているアジアから出張者が来ることに現地社員の抵抗はないか、正直に教えてほしい」と聞かれる。この時まだイギリスは感染者が数名レベルで、つい数週間前にも現地社員が日本に出張していたし、ニュースになるようなアジア人蔑視もロンドンでは特に感じないと説明し、特にみんな気にしないのではと回答。
しかしちょうど同じタイミングで北イタリアが封鎖になり、同地方にある弊社のオフィスが閉鎖を発表。これを機にイギリスでもコロナ騒動が「対岸の火事」ではなくなる。結局イタリアの件もあり、本社からの欧州出張は丸々キャンセルに。
https://www.yomiuri.co.jp/world/20200225-OYT1T50241/

このころから私は年末の一時帰国で買ってきたマスクを通勤で装着しはじめた。この時点でマスクをつけている非アジア人はほぼおらず、会社の子にも「心配しすぎ、まやが病気だと思われるよ!」と笑われる。この一ヶ月後には街の至るところでみんながマスクをつけて歩くようになるとは誰も想像もしていなかった…。

3月は上旬・中旬・下旬でざっくり括れないくらい、短い間にいろいろなことが起こりました。
長くなりそうなので3月編にまとめます。

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