駐妻が英語履歴書にチャレンジする
大学院を目指すにあたり、履歴書が必要に!
私は新卒以来同じ会社に勤務していることもあって、久しく履歴書を書いていないことに気づきました。
対外的に自分のキャリアを伝えるとどうなるのだろう、自分のなかでの整理や棚卸してみようかな、と書き始めてみました。
経緯
駐妻になると、日本よりも豪華な暮らしができて優雅な毎日が待っている、という華やかな生活のイメージがありました。
ですが、それは少々時代錯誤なイメージ。共働きが主流化する現代において、キャリアに悩む女性も多いのだということを知りました。
知らない異国で暮らすだけでも大変なのに、今まで当たり前のように所属する場所(会社)が、なくなってしまったことで、アイデンティティロスになったり、キャリアロスを感じたり、酷く落ち込んでしまったりすることもあるそう。
私は、「そんなことになってたまるか!」と不安を行動で凌駕すべく、大学院やアルバイトを探していました。
ただ、問い合わせたり、面接を受ける際には毎回「まずは履歴書出してね」ということを言われました。
とりあえず、どんなものかと話聞いてみるのにも必要だったりして、ただ話聞いてみたいだけなのに~なんて最初はわずらわしく面倒に思えました。
そして、英語の履歴書なんて書いたことない…!
だけど、1つあれば使いまわせば良いのだし、結果として提出することはないかもしれないけれど、「書く」という行動をしてみようと思って始めてみました。
1)フィリピン式フォーマット
自力でなんとか書いてみたものも、基本のお作法がわかっていないかもと不安になりました。
日本のエージェントに添削依頼しようと思い、たまたま友人が同業で働いていて見積りを依頼してみることに。
海外とのやりとりであっても添削を受けてもらうことはでき、Skypeなどでアドバイスもすることは可能とのこと。ただ、1回3万円近くかかるらしく、何度かやりとりすることになることを想定すると、さすがに高額だなと思って断念しました。
また、フィリピンは日本で言うところの「一般的なフォーマット」というのが存在しないらしい、ということに衝撃を受けました。さすがフィリピン!笑
苦し紛れに、語学学校のフィリピン人の先生に相談してみると、オーソドックスなタイプのものがグーグルなどで見つけられるので、それでアレンジしてみては?とアドバイスをもらいました。
そして、時間くれたら添削してあげるよーと、有難いお申し出を頂くことに。
私はちなみにこれを使用しました。↓
そんなわけで、添削は先生にお願いすることに。
フィリピン人であり、ヨーロッパで働いた経験を持っている先生。
彼女からすると、履歴書は、常に自分のアップデートされたものを1つ持っておくべきという考えのかたでした。
(なので、「え、そもそも持ってないの?」って感じでした。)
フィリピンでは転職もよくあることだし、欧米でもそう。日本人は会社を信じすぎている(依存というべきでしょうか)、という指摘を受けました。
ああ、なるほどなと感じ、日本の会社でほのぼのして生きていたら味わうことのなかった感覚なんだろうなと思いつつ、少しずつ筆を進めることに。
履歴書とは直接関係ないことかもしれませんが、こういう感覚含めて、何かやってみることで得られることもあるなと体感しました。
巡りあわせというかご縁というか、相性も含めて先生には本当に恵まれ、感謝の気持ちしかありません。
2)日本語→英語で書いてみる
続いて、日本語で自分のこれまでのキャリアを棚卸し記入し、英訳することに。
一口に、「自分に向き合って考える」と言っても労力がかかり、「私はここで何がしたいのか?」「今は何ができるのか?」「将来何がしたいのか?」を突き詰めて考えていかないと書けません。
「私そんなのなにもない、平凡でつまらない人間よーー!!」というプレッシャーにもなり、何もない自分が悲しくも思えました。
そんななかの不慣れな作業でしたが、自分の考えや想いをシャープにして、ぼんやりした輪郭をはっきりさせていって・・、なんとかなんとか形にしました。
が、本当の苦戦はここから!!笑
英訳していけば良いだろう、と甘く見積もっていたのですが、実際に書いていくと大混乱。
日本語では曖昧な表記や抽象的な表現が許される事象が、英語だとそうはいかない。何を伝えるかに焦点を当てて、もっとストレートに自分のしたことを表現しないといけない。
日本語では会社名・所属・役職・肩書等で大まかなことは伝わるが、英語ではそこで「何を」したかで動詞も変わり、プロジェクトもそこでどんな役割を果たしたかを明記しなくてはならない。強調すべき順番に書き換えたり、動詞を入れ替える必要もでてくる。
また、日本の感覚で昔のことから順に並べ、時系列に整理しましたが、最新のものか一番インパクトの大きいものから順番に書いていくことになる、と指摘をいただいて、すべて1からやり直しになった部分も。
おまけに、「会社で得たもの以外の社会貢献活動も記載できるけど書かないの?」と言われて、会社の看板にすがってきた自分を改めて感じました。
こちらは特になければ空欄でも構わない、といったところなのであり、内容のイメージとしては、ボランティアであるとか、究めている趣味や資格等を書く部分です。
会社だけしか書くことのない自分が虚しくてなりませんでしたが、自分を客観的に見つめるきっかけとなりました。
3)写真を撮る
そんなわけで、英訳の添削には想定よりも時間がかかりました。
同時並行で、履歴書に添付する写真も準備することに。スピード写真の機械がなく、モールのなかの写真館で撮影してもらいました。
フィリピン人のカメラマンは陽気に撮影してくれました。ちょっとほほ笑むくらいの笑顔がないと警戒されるらしく、笑顔で撮りました。
仕上がりまでは半日くらいで、場所にもよりますが日本円で約600円くらいで写真をゲットできました。サイズについては「cv(履歴書のこと)用!」と伝えれば良さそうです。
4)印刷
履歴書はUSBにて保管しています。
モールにある本屋さんなどで印刷可能で、USBを渡してコピー機で印刷してもらいました。
提出&これから
ベースとして自分の履歴書を持ちながら、提出先によって「志望動機」の欄を編集して提出しています。
履歴書を書くだけでも1つハードルで、めちゃくちゃ時間がかかり面倒でしたが、それもまたひとつ経験値が増え、新しい感性にも触れて、とても刺激的でした。
自分のキャリアに向き合ったり、これまでの自分を棚卸ししたりするきっかけになりましたし、書くことがない、できないという自分にがっかりもしましたが、自分を俯瞰して見つめるきっかけになりました。
ブラッシュアップを続けたいと思いますし、もっともっと彩り豊かな自分でありたいと感じています。
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