見出し画像

車窓解説動画、はじめました

新しい動画シリーズをはじめました。

車窓解説、というタイトルで、文字通り車窓に見えるものと見えていないものをテキストで解説する動画です。いや、見えていないものっていうのは霊的なものではないですよ。

こんな感じで「看板は見えたことあるけど、何の会社か知らない」とか「普段見ているビルだけど、中に何があるか知らない」とか「今の街並みは見覚えあるけれども、昔ここに何があったかは知らない」とか。「今目の前に見えているもの」と「説明されて初めてわかるもの」とを結びつけてみよう、というコンセプトになっています。

…と、書くとピンときた人もいるかもしれないですが、実はコレって私が同人誌でやっていることと同じなんですよね。ある一つの路線の周りにあるものを陳列して、そこから「この路線は一体どういう性格をもつ路線なのか」を解き明かそう、という試みであることには変わりなくて、それを紙媒体でやるか、動画に合わせてテロップとして入れていくかの違いだけなんです。


さて、この形式にした意図としては5つあります。

ひとつは、自分が作りたい動画を作ろう、ということ。自分の視聴履歴を見て気づいたんですが、「はいはいYoutuberでーす!」みたいな動画って見てないな、って。自分がみないスタイルの動画は作りたいものじゃないな、っていうことで、じゃあ喋らないスタイルで通そう、というのを一つ方針にしました。

もうひとつは、紙媒体でやってることと同じことをしよう、っていうこと。やっぱり私の活動の中心は紙媒体なんですが、紙媒体ってどうしてもひんぱんに出せるものでもないし、リーチできる範囲にも限りがあるので、別の媒体にも広げてみよう、ということですね。もちろん紙媒体と動画とでは表現方法は違うんですが、やっていることが同じであれば、紙媒体を楽しんで頂いている方には動画も楽しんで頂けると思いますし、動画から紙媒体に入ってくる人がいたらいいな、と思ってます。なので、新規層の開拓と思われがちなのですが、既に弊サークルの本を楽しんで頂けている方向けの動画にもなっていると思っています。

もうひとつ重視したのは、紙媒体を作る時と同じフローで動画を作ることができるようにしよう、ということ。いや、本と動画とでは使うソフトが違うんですが、でも実質的な作業としては「気になったものを調べる」→「文章化する」→「テキストをソフトに打ち込む」っていう流れなので、使うソフトが違うだけっていう状況になっているんです。そして、これもまた、音声を入れないことで成立しているわけです。

ちなみに、テキストベースで組み立てているので(需要の有無はともかく)日英2言語に対応した動画に仕上がっていますし、また将来的にはテキストをもとに紙媒体で何かをつくる時にも役立つかな?と考えています。

ただ、一方で動画でしかできないことをやろう、というのも考慮していて、その答えの一つとして車窓を扱ってみよう、という判断をしています。車窓ってもともと動いているものじゃないですか。だから「ビルの合間から見えるのは東京タワーです」とかっていうのは、本とかnoteに書かれるよりも、動画の中で「今見えたやつです!」って言われるほうが分かりやすいんじゃないかな?って。紙媒体とは別の切り口で語ることが出来るんじゃないかな?棲み分けが出来るんじゃないかな?とも思っています。

あと、プラスアルファの部分になりますが、紙媒体で何かを作る時のヒントが見つかればいいな、と思っています。正直なところ、私って何か本を作り始めると集中しすぎてしまうので、今は仙石線が最高に面白いと思っているのですが、他の話題が頭に入ってこないんですね。なので、動画作りを通じて、何か面白そうな路線が見つかればいいなぁ、ネタ探しになればいいなぁ、と思っています。今の時点でも動画作りの過程で色々と発見があって、例えば登坂さんと徳光さんの母校が隣同士だった、とか知らなかったです。


実際に作ってみた感覚としては、今のところ(作った動画の尺が短めなこともありますが)紙媒体の原稿をつくるよりも気楽に動画を作ることが出来ています。動画はうちにとっては本業ではないので手間を掛けすぎないようにしたいわけですが、一応その方針で進められているのかな?と思います。

というわけで、本作りと並行して動画も作っていきますが、ゆくゆくは動画で取り上げた路線を掘り下げる本を作れたらいいな、とか、水平展開にも期待頂けると幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?