【パーソナルスタイリスト米倉育代さん】自分に似合うヘアカラーをプロが解説!簡単にできるパーソナルカラーセルフ診断もチェック
「プロに聞く美髪講座」第3回目に、パーソナルスタイリストの米倉育代さんをお招きしました!
「髪の色による印象」や「似合うヘアカラー&似合わないヘアカラー」をじっくり解説していただいています。
米倉 育代 さん
【主な資格】
・文化服装学院準教員資格取得
・パーソナルスタイリスト取得
【経歴】
・服飾専門学校卒業後、販売職に従事、店長を経験。
アシスタントバイヤーを経て単身渡英。
イギリスにてアンティーク商材の買付等を行う。
・帰国後、新規ブランドの立ち上げに伴い、VMD・コーディネーター・バイヤーとして13年の経験を持つ。
・2018年パーソナルスタイリストとして独立。
3つの外見診断(パーソナルカラー・顔・体型)に加え、内面までを診断する服装心理®診断を基に、ファッションアドバイスを行う。
お買い物同行やワードローブ診断など、フリーランスの方をメインにスタイリングを行なっている。
【活動】
・オンラインサロンにて顔パーツ診断講座登壇。
・専門学校にてパーソナルカラー講座登壇。 他
▼ブログ「écaille style (エカイユ・スタイル)]」はこちら
→https://www.stylist194.com/
皆さんは、何を参考にヘアカラーを決めていますか?
美容師さんに相談したり、SNSを見てトレンドカラーをオーダーしたりする方も多いかと思います。
なのに「疲れてる?」「日焼けした?」なんて言われることが多くなった方…実は似合わないヘアカラーが原因かもしれません。
自分に似合うヘアカラーを見つけるには、「パーソナルカラー診断」がおすすめです。
今回は、色彩学の観点から自分に似合うヘアカラーのセルフ診断方法を解説。
さらに似合わないヘアカラーの似合わせ方まで、レクチャーしています!
似合うヘアカラーにチェンジして、生き生きとした顔色を手に入れましょう。
1.パーソナルカラーって何のこと?
パーソナルカラーとは、一言で言うと「自分に似合う色」のこと。
そもそも色と色には、それぞれ相性があります。
調和がとれている色同士の組み合わせであれば、お互いの色が美しく見えるんです。
逆に、調和がとれていない色同士では暗く濁って、きれいに見えません。
人間は、肌・髪・瞳・唇の色といった色素を持っています。
つまり、自分の持つ色素と身につける色が同じ仲間であれば、肌の色や服の色と調和して美しく見えるということ。
自分の持つ色素と合う色=パーソナルカラーなんですね。
逆に仲間ではない色を身につけると、肌の色や目の色もくすんだように見えかねません。
当然顔の近くであるヘアカラーも色素と同じ仲間ではない色だと、素敵には見えないのです。
一見、日本人の肌色は同じように見えますが、それぞれが異なった色素を持っています。
モデルさんのトレンドヘアカラーが、自分にも似合うとは限らないのはこのためなんですね。
1-1.へアカラーをパーソナルカラーにするメリット
顔のフレームのような役割のヘアカラー。
パーソナルカラーにすると、女性には嬉しいメリットがあります。
1)血色が良く健康的に見える
2)目が生き生きと輝いて見える
3)くまやくすみといった肌トラブルが目立ちにくくなる
逆に自分のパーソナルカラーではない色だと、以下のような悪影響を及ぼすことも…。
・顔色が悪く疲れて見える
・老けて見える
・しわやシミ、くすみなどが目立つ
ヘアカラーがいつもしっくりこない…という方は、この機会にパーソナルカラーにしてみるのもアリ。
色の作用で、顔色まで美しく見せてくれますよ。
1-2.色の種類の分け方
自分のパーソナルカラーを知るために、まずは「色の三属性」を理解しましょう。
①色相=赤・青・黄といった色合い
②明度=明るさの度合い
③彩度=鮮やかさの度合い
人が持つ色素にも上記のような三属性が存在し、それぞれの項目で大きく2種類に分けられます。
①色相
イエローベース(ウォーム)/ブルーベース(クール)
②明度
ライト/ディープ
③彩度
ヴィヴィッド/ソフト
パーソナルカラーは、そこからさらに共通の要素がある色同士をグループにして、4つのタイプに分けたものです。
それぞれが自然の四季に現れる色であるため、タイプ別に四季の名前が付けられ、「フォーシーズン分類法」とも呼ばれています。
つまり、「その人の持つ色素の三属性(色相・彩度・明度)」と「身につける色の三属性」に共通性が多い色こそ、「似合う色」というワケですね
2.パーソナルカラーをセルフ診断してみよう!
ここからは、セルフで出来るパーソナルカラー診断のやり方を解説してきます。
下記のチェック項目1~3に回答するだけですぐにわかりますよ。
このセルフ診断は、実際にプロが目視でチェックする内容と同じものです。
ちなみにプロの診断はドレープ(色見本の布)を顔の下に合わせて、似合う色を診断しています。
最近では写真でチェックできる『パーソナル診断アプリ』もあるので、使ってみてくださいね。
※自分の目視だけでは正確性に限界があります。
セルフチェックは参考程度にして、正確な診断結果をお知りになりたい方は、プロのパーソナル診断をぜひ受けてみてください。
【チェック1】
▽上気すると頬の状態はどちらに近いですか?
A:血色が出やすい B:血色が出にくい
▽日に焼けると肌の状態はどちらに近いですか?
A:赤くなる B:直ぐ黒くなる
▽地毛の色はどちらに近いですか?
A:明るい B:暗い
▽瞳の色はどちらに近いですか?
A:明るい B:暗い
Aが多かった方→【チェック2】に進んでください。
Bが多かった方→【チェック3】に進んでください。
【チェック2】
▽肌の色に近いのはどちらに近いですか?
C:黄みがかっている D:赤みがかっている
▽地毛の色に近いのはどちらに近いですか?
C:黄みがかった茶色 D:黒もしくは赤みの茶色
▽瞳の印象はどちらに近いですか?
C:キラキラと澄んでいる D:優しい印象
▽元々の唇の色はどちらに近いですか?
C:オレンジ寄りのピンク D:紫寄りのピンク
Cが多かった方→パーソナルカラーSpringタイプです。
Dが多かった方→パーソナルカラーSummerタイプです。
【チェック3】
▽肌の色はどちらに近いですか?
E:黄みがかっている F:赤みがかっている
▽肌の質感はどちらに近いですか?
E:さらっとしている F:艶がある
▽.髪の質感はどちらに近いですか?
E:サラサラとしている F:艶がある
▽瞳の印象はどちらに近いですか?
E:穏やかな印象 F:白目と瞳の境がはっきりしている
Eが多かった方→パーソナルカラーAutumnタイプです。
Fが多かった方→パーソナルカラーWinterタイプです。
3.パーソナルカラー別の似合うヘアカラー
3-1.Springタイプ(イエベ春)の特徴と似合うヘアカラー
キュートで華やかなイメージ。
イエローが少し入った明るく鮮やかな色で、透明感のあるグループです。
【似合うヘアカラー】
・明るいイエロー系ブラウン
・明るいオレンジブラウン
・ブロンド(金髪)に近いブラウン
3-2.Summeタイプ(ブルべ夏)の特徴と似合うヘアカラー
エレガントで上品なイメージ。
淡いブルーが入った明るく柔らかい色です。
クールでグレイッシュなカラーグループになります。
【似合うヘアカラー】
・レッド系ブラウン
・明るい赤みのブラウンやパープル系
・アッシュカラー全般
・明るいブラック
3-3.Autumnタイプ(イエベ秋)の特徴と似合うヘアカラー
シックでナチュラルなイメージ。
イエローが強く入った、深みのある抑えた色です。
落ち着いた大人っぽい暖かみのあるカラーグループになります。
【似合うヘアカラー】
・ゴールド系
・オレンジ系
・イエロー系ブラウンで、深みのある色から中位の明るさまで
3-4.Winterタイプ(ブルべ冬)の特徴と似合うヘアカラー
シャープで華麗なイメージ。
ブルーが強く入った深い色や原色で、極端に薄く冷たい色と濃く強い色のカラーグループです。
【似合うヘアカラー】
・レッド系ブラウンの深みのある色
・ブルーまたはパープルで黒さを強調
4.似合わないヘアカラーを似合わせることができる方法とは?
好きなカラーが似合わない色だった…という方は、「似合う質感」を取り入れましょう。
ヘアスタイリングの仕上げ方で、艶を出した方が良いのか、マットに仕上げた方が良いのかが分かります。
見分け方は色の彩度(明暗)です。
上の図のように、ヴィヴィッドグループであるSpring・Winterタイプは、鮮やかで高彩度の色を得意とするグループ。
オイルなどで艶を出したり、タイトなヘアやウエットに仕上げたスタイリングが似合います。
ソフトグループであるSummer・Autumnタイプは、柔らかくて、くすんだ低彩度の色を得意とするグループ。
マットやドライに仕上げ、ルーズでエアリーなスタイリングが似合うタイプです。
実はこの質感、とても役に立つ要素。
「顔映りが良くない」
「老けて見られる」
などヘアカラーが似合ってないかもと感じたら、スタイリングの仕上がりを自分のパーソナルカラーの質感に合わせるだけですぐに似合わせられます。
ちなみにこのテクニック、メイクでも使えるんです!
たとえばマットリップが似合うのか、グロスの方が似合うのかも、パーソナルカラーである程度判断できますよ。
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生まれ持った色素を生かして、自分本来の美しさを引きだしてくれるパーソナルカラー。
パーソナルカラー診断で似合う色が分かったら、ぜひ質感にも注目してみてくださいね。
"似合わせのコツ"を活用して、色を味方につけましょう。
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