離婚は不幸なのか？

私がその話題に参加しないと、周りに気を使わせてしまうので積極的に参加するのですが、

先に結論から言うと離婚が不幸な訳ではない！

というのが私の意見です。もちろん『結婚』という知り合いの大半から喜ばしい感情をいただく儀式より、『離婚』という作業のほうが少し面倒くさいし、その離婚にいたるまでの時間の方がちょっとだけ大変なような気がしますが、『結婚』『離婚』という出来事自体が幸不幸を決めるわけではないと思います。

いやいやまず、結婚している、したことある、人からしたら

こんな私と結婚してくれる（家族になってくれる）人がいるって幸せだなぁ

てことだし、私も本当に優しく思いやりのある私のことを誰よりも最優先してくれる人と結婚するってことは、私もその愛情を自然と受け入れられてその愛情をお返ししたいと思うようなありがたくも幸せな時間でした。

ハラハラドキドキの『恋愛』が一つのゴールを迎えて、ちょっと間違えたら退屈にも感じるような穏やかで安心感のある『家族愛』に完全に変わるまで、戸惑いもあれば違う不安が出てくる頃に、子供が産まれて次は『父』『母』というまた新しい関係性をつくりだしていく・・・そうやって慌ただしくも前に進むしかない時間だったなぁと振り返って思います。

毎日笑いの絶えない家族だったように思うし、何よりよく笑う旦那さんに助けられて不安なことは気づけば過ぎ去っていく日々。だけど私は子供達の成長を横目に見ながら自分自身の成長のことを考えていました。生まれて数年も経てば歩いたり食べたり、生まれてすぐは息をするのすらやっとに見える赤ちゃんがものすごいスピードで成長していく・・・私はどうなんだろう？時々よくわからない焦りを感じることがありました。

家族が増え出費は2倍以上になり、ところが収入が2倍になることはなくこの先どうしようかとさらに不安が増えました。私は親なのに親らしいことなにも出来てないんじゃないか？焦りはそんな気持ちに変わりはじめました。

私は自立したいんだ

それが離婚の一番の理由だったかもしれません。ぬくぬくと周りの善意に甘えていてはいけない！与えられてばかりじゃダメだ！・・・それからは夢中で仕事をしました。善意をいただく側よりも私は社会に何かを残していけるような生き方がしたいなぁと思っていました。それを認めてくれた元旦那さんには感謝しています。

結婚している時も本当に幸せでした。そして、離婚して自分の足で立てるようになるために自立したことも本当に、幸せでした。「離婚するかもしれないけど、結婚する」そんなカップルはほぼいないでしょう。私達だけは離婚しないだろう！ほとんどがそう思うから結婚するわけで、夢にも私が離婚するなんて思いませんでした。だけどだからと言って、予想もしない離婚という結果が不幸だったかと言われるとやってみて「そんなことはない」と思います。

結婚生活を続けているからと言って、本当に分かち合ってお互い思いやりをもった関係を続けているのかどうかはイコールでない夫婦がいるのだとしたら、結婚自体がはたして本当に幸せなのかはわからないと思います。いや、他人の結婚観なんてどうでもいい。私がどんな人間関係を大切にしているのか、したいのか？それが結婚と呼ばれようと離婚と呼ばれようと関係ない。幸せであるためならば、その呼び名はなんでも良いなとおもっています。