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モーリスの詩集

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置手紙

希望も 天国も
地獄も 優しさも
意図しないところから来て
種をまいて去っていく
僕の中の大切なところに
「君はもっと広がるべきだ」

置手紙を残して

一番気をつけた方がいい人

よく卑怯だと言う人がいます、
そう言う人は特に卑怯です
弱い立場にいることで
実はそいつら強いのです

よく馬鹿だという人がいます、
そういう人は特に阿呆です
馬鹿だ馬鹿だという事で
自分の馬鹿は見えてません

よく自分なんて全然という人、
こういう人は特にやばいです
本当の心の奥底では
そんな事つゆも思ってないからです

こういう人には気をつけましょう そして、
こう言う人には気をつけましょう。

いえいクズ

いえいクズ

そうです僕は美しく素晴らしいクズです あなたがなんと言おうがあの人が変わらなかったのはあの人が美しく素晴らしいクズだったからです そうそしてあなたも ああ言葉が急ぎすぎますが 人を変えてしまおうとしたあなたも美しく素晴らしいクズです 僕らたぶんクズじゃない人見つける方がよっぽど大変です ・ゴミ捨てちゃうクズ ・自然破壊してるクズ ・左脳と右脳のどっかで馬鹿にしてるクズ ・嘘ついちゃうクズ ・人の話

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青に犯される

青に犯される

ぼくは青に紛れた、
少ない赤で紫っぽくなった、
真ん中にも端っこにもなれない、

灰色で誤魔化しながらも、
薄いカームかけて笑いながらも、
やっぱりぼくはどうしようもないほどぼくだ、

Howと尋ねてもDoしか返ってこない、
まるで引き籠った森みたいに、
ひねくれた世界を見ているぼくの二つの目、

テーブルの下から伸びている手、
ふと叩かれる肩を呼んだ人はいない、

ぼくはどこへ?
ぼくはどこへ?

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孤立

孤立

あまりにも綺麗な川の流れと水と太陽の乱反射の戦いにわたしはいくばくかの時間目を取られる。高架下で泳ぐ鴨が羨ましく思えたが、172センチほどのわたしの身長がなければこの光は捉えられなかっただろうと思うと、多少羨ましかった鴨のことは今はどうでもいいが、それでもやはりあんな感じで川に浮かんで水に頭をつっこんでブルブルしてやりてぇなとは思っていた。きっとこの高架下にはヤンキーも娼婦も金の取引ももしかしたら

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2020/04/11

2020/04/11

ある日の津波は対岸の小さな火の一つであった。それがまさか自分の街に燃え移るなど、海を渡ってくるなどといちいち考えもしなかったのだ。なぜなら、人間とは小さなことを気にしないことにあまりに慣れすぎていたから。

ある時海を渡って火がやってきた。人々は「誰からの火だ!」「どこの国の火だ!」優しくないと知りながら犯人を探し始めた。ある党派は「火は思惑によって持ち込まれた」と語り、市民はそれに震えた。

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影と光

影と光

行こう行こうどこまでも
たとえ光が私を裏切ろうと
私のトラウマの原因の人が死のうと
果てまで行こうなぜならば
非常に下らない理由ですら
私は生きてしまうのだから

散乱した部屋に一つポツンと置かれたランプ
シングルのベッドの横にはコンドームが二つほど落ちている
タバコの匂いが染み付いた真っ白な壁で
処女の愛が憎しみに変わった瞬間

電池は切れている それはとおの昔に
見ないふりをしていたのだが津波

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J

J

私はゲイの君が好きだ。
ゲイじゃなかったら多分好きになってなかったと思う。
君が私のことを性的対象として見ていたら、
きっと私は君のことを好きになっていなかった。

君がゲイだからといって、自分に自信がないわけじゃないだろう。
でも時々、君の目をしっかり見つめると、私はふと悲しくなる。
何を恐れているの?
何を求めているの、その瞳は?

ただ、時々思う。
君が私のことを性的対象として見てくれたなら

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単純なる私

単純なる私

空 空が青いまま

私を見つめる

こんなに純粋なのは

母の目くらいだろうか

私を囲むもの全て

さくになってはいないだろうか

何かを阻むものになってはいないか

言い訳になっていないだろうか

私という存在が証明されるために

私はいとも簡単に他を使う

空を 鳥を 他人を 罪人を 殺し屋を キーボードを

いとも簡単に私はものさしへと変化させる

いつか いつかでいいから

私は私の足で

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水星人のラジオ

水星人のラジオ

触れた 触れた
宇宙に 触れた

宇宙が僕のことを見ている
友達になりたいって見てる
その時僕の左右の耳は
特殊な音を拾ってた

いつか金魚が二足歩行とか
閑古鳥が手話通訳とかするようになって
その世界には多分音楽だけが残ってる

二人が寄り添っている 宇宙だ
その世界には多分音楽は必要ないだろう
二人の作り出す音が世界を創ってる
宇宙の多分水星人だけがその音楽を
受信できるラジオみたいなのを持っ

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Call me by your name

Call me by your name

遠い空の下 夢を追いかけるあなた
本当は一緒に行きたかった
僕をのこして 別の国で
あなたの空は明るく 僕の上には夜空

あなたは一人になった時
僕を思い出すのかな?
僕は束縛が強いのかな?
あなたの悲しむ日が少ないよう願うけど

泣いて欲しいと思ってしまう 僕のため
パーティーの時引っかかってほしい 女の人に腕を取られた時
僕のことを思い出してほしい 好きな人を聞かれた時は
それでしかもう 繋が

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Our Home

Our Home

帰ろうよ
僕たちの家に
難しいこともあるかもね
だけど 帰ろうよ

言葉が少ないね
僕たちはいつも
努力はしてきた
つもりなんだけど

なんだか そうだな
上手く言えないな
でも君がいないと
少し 悲しいかな

詩で自己紹介 19歳の私

詩で自己紹介 19歳の私

どうせ自分は詩人なのだから
なにかそれっぽいことを言ってみたくなる
例えば、わたしは文字を食べて生きてきたとか
例えば、本のせいでメガネの度を何回変えたとか

まあ、そんなことはどうでもいい。

残念ながらわたくしは
それっぽい人生しか送ってきていない
例えば、人の汚い部分を食べて生きてきたとか
例えば、世界が全て灰色になった瞬間とか

まあ、そんなことはどうでもいい。

確かにわたしのシェルフは

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とおくの砂漠に

とおくの砂漠に

君がいたから
僕の世界は少し 明るくなったよ
考えられないけど
君のいない世界が 少し怖いよ

泣きたくなる時があるんだ
コントロールがきかなくなって
全てが怖かった時
なんだかんだで君がそばにいた
だからなんとかなってきた

君は僕の宗教で神様
コスモスで友人
家族で恋人

君がいなくなったら きっと僕は
とおくの砂漠へ行くだろう
一滴の水を探している旅人になるだろう
そこに君がいなくても
僕は

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