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完璧超人ヒロインが漏らす本音に抑えられぬ興奮

皆様あけましておめでとうございます。新年1回目のアオのハコがやってまいりました。と同時に1月4日には最新3巻が発売しております。

さて、新年1発目からセンターカラーと縁起が良い感じがしますね。2週間ぶりで皆様はもう読まれましたか?さて今回はどうなっているやら。サブタイトルは「#35 おもしろいもの」です。

・迷子
人混み多い夏祭りの屋台通りで迷子の相手をする優しい千夏先輩。その場面に偶然出くわした大喜も一緒に探すことを申し出る。いいところを見せたいではなく、生来の人の良さが自然と出てくる大喜がやはりカッコいいですよね。そして大喜に手を取られた迷子ちゃんが千夏先輩も一緒にと手を取って、それはなんだか夫婦が子供と手を繋いで歩いているような状態に。言葉に出なくても、そこはやはりお互い何かを感じたようです。

・入り乱れる恋
大喜と千夏、雛と雛のことが好きなクラスメイトの伊藤くん。花火を見る約束をした決まった相手がいる中で奇妙なタイミングで出会う男女。せっかく2人きりで約束できた雛ちゃんが最高に可愛い夏祭りで、横槍が入ってくるのがとてももどかしい。しかし大喜と千夏先輩が一緒になるのも嬉しい。そして千夏先輩の親友で針生先輩の彼女である花恋さんの登場。恋が描かれるこの作品で、ついにメインキャラのカップルが出てきました。それにしても針生先輩が頑張ったのも納得の綺麗さであり、会話からも2人の関係性が良い似合いのカップルといった印象を受けました。「両方頑張ります。部活と恋愛。」とサラッと描かれた針生先輩のセリフが、今の3人にとって重要な気がしています。

・千夏と迷子の女の子
会場の運営本部に着くと入れ違いになるように迷子の母親が出て行ってしまったので、大喜が付近を探しに行きます。迷子の女の子と2人になった千夏先輩は、その会話で知らない間柄だからこそなのか少しずつ本音のようなものが見えてきます。「おねぇちゃんも(浴衣)着たかった?」という問いに「ちょっとだけ。けど、私は不器用みたいだから浴衣が着れないんだろうね。」と返す千夏先輩には、大喜と千夏先輩のために身を引こうとしたあの頃の雛ちゃんと同じ空気感を覚えました。バスケでインターハイへという目標に対する誠実さ故に目を逸らしている部分はあると思います。だからこそこの漫画においてベストは、おそらく今回の針生・花恋カップルのようになれるかがひとつの目標でしょう。読み切りの頃はまさに部活に恋にという感じでしたからね。

今回も濃い内容でしたね。やはり花火大会で注目したいのは千夏先輩と雛ちゃんのヒロイン2人。次が気になる終わり方がとても上手いので、毎回一向にモチベーションが下がらず上がり続けるばかりです。

ところで僕はアオのハコを電子と書籍で両方買っているので、お店に行くとどれだけ置かれているのか毎回気にしています。ずっと応援している作品なだけに、売れ行きが良い情報や売り場で巻を追うごとに明らかに積まれている冊数が増えているのを見ると嬉しくなります。まさに新時代のジャンプ漫画に相応しい面白さを持っているので、偶然この記事を見られて読んだことはないという方は、ぜひコミックスを手に取ってみてください。

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