火(か)と水(み)と書いて、かみとよむ

火、
それは燃えさかり、
燃やし尽くし、
万物を灰にする。

水。
それはたたずみ、
包み込み、
万物を受け入れる。

火は火。
水は水。

火と水は、
あなたが目撃してきたものと同じように、
あなたの身体にも存在している。

今、
火は火でなくなり、
火は黒き灰の塊になっている。

今、
水は水でなくなり、
水は流れない淀みになっている。

火は水を求めている。
水は火を求めている。

黒き塊の灰は、
液体が塊を溶かすように
水の癒やしによって解放される。

動きを失った水は
台風が海を撹拌するように
火の渦によって解放される。

火と水が
今の場所から解放された時、

火と水は
混じり合い、絡み合い、

そこには、
新しい渦が現れる。

その渦が創り出す空白は、
新しき何かを生み出してしまう。

それは、
鳥となり、龍となるものたち。

そう、
火と水とかいて、かみとよぶものたち。
それが生まれてしまうのだ。

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