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僕の声を聞いてよ。

どうして君は僕の声を聞いてくれないの。
こんなに毎日毎日、瞬間瞬間、君に声をかけているのに。
トンって。ピキって。ドクって。

どうして君は僕の声を聞いてくれないの。
君には意識があるのに
なぜ僕には意識がないと思っているの。

君は考えることができる
感じることができる
表現することができる

なのに君と違うからって
なぜ僕には意識がないと思っているの。

僕は君と違うだけ。
君の声のように
喉を通って振動で伝わる声を持っていない
君の思考のように
いろんなことを考えて表現することもできない

でも
僕は感じることができるし
見ることもできるし
表現することもできるのに

ただ君と違うだけ。

僕はいつも君のことをわかっている。
君が何をしたくて
何に悩んでいて
何に苦しんでいるのか。

僕は君のことを知っている。
君以上に君のことを知っている。

お願いだから
僕の声を聞いてよ。
僕の願いはただそれだけ。

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