見ないふりをしてた自分自身の現実。一度固く閉じた扉を開けなきゃかなぁ。

「自分で自分を受容できるようになりました。」

SVP Tokyo の岡本拓也さんが、半年間のリーダーシップジャーニーであるco-creation leadership に参加してのご自身の変容を表現した言葉です。

※ イベント:ビジネスでの効率化の限界とその先の時代を作るリーダーシップ 3.0

僕は、こういうイベントやワークショップが本当に苦手です。まず人の話を聞き続けることが苦手だし、そもそも人見知りでコミュ障なので初対面の方と繋がって...みたいなことができないのです。でも、拓也さんだし、と思って勇気を振り絞って参加してみました。

このイベントは、ゲストに対する「今、人生のどこにいますか?」というなんとも不思議な質問で始まるとっても刺激的な場でした。台本も一切ないようで、ゲストのお二人が、その瞬間瞬間で、言葉を振り絞っていることが伝わってくる時間でした。

で、どうだったか。「本当に参加してよかった」、「そして、本当にしんどかった」です。学びになりましたでも、刺激的でしたでも、わくわくしたでもなく、「しんどかった」です。それは、見たくない自分自身の現実に気付かされたからです。

今日、拓也さん含む登壇した方の言葉。

「その場に居続けた。」
「真摯でいようと思っていた。」
「自分が自分を受容できるようになった。」

「人は変われると信じている。」
「何も変わらない、意味ないと思っていたことでも、可能性を深く信じれるようになった。」
「憧れという感情がなくなった」
「自分に蓋をしていたものを一枚一枚剥がし、自分自身と繋がれるようになった。」

僕は、最近「特に悩みがない。」「仕事は楽しいし、プライベートも充実している。」「恐れとかあまりない。」と思っていたのですが、大きな勘違いであることを痛感しました。そう、僕は「見たくない現実」を「存在しない」と思い込むために、都合の良いように解釈していただけでした。

拓也さんの話を聞きながら、自分自身のあり方が身につまされ、いつの間にかに心臓の鼓動が早くなっていました。

では、僕にとって「見たくない現実」とは何か。

それは、「過去その場に居続けず逃げた」こと、「自分自身を受容できていない」こと、そして「人は変われると信じていない」ことです。

リーダーシップジャーニーという言葉があるそうです。自分のリーダーシップを探求する旅のことを意味するそうですが、先は、本当に長いですね。一生続いていく探求なんだろうなぁ。

僕は、正直自分自身の「深いところにある何か」に触れたくありません。「五感を大事にしたい」とかいっていますが、深いところにある自分をオープンにすることには、強い・強い抵抗感があります。それは、思い出したくもない経験があるからです。4年も前のことなのでもう共有してしまいますが、東日本大震災の半年後位に、現地のリーダーを集めた2泊3日の合宿がありました。「某著名なファシリテーターの面々」が主催していました。僕は主催者のおひとりからお声がけいただき参加しました。ロールプレイングのワークがあり、そこで自分の感情をオープンにしたら、ファシリテーターの方の非常に攻撃的な言葉ががっつーんと自分の中に入ってきました。その瞬間、僕は何が何だか分かりませんでした。結果、それから数日間無感症状態(何も感じなくなった)になってしまったのです。混乱、混乱、混乱でした。

更に。別のファシリテーターと呼ばれる職業の方に場を作ってもらったら、その時も自分自身隠していた感情がオープンになり、号泣し、混乱し、その後数日間また何も感じれないし、何もできなくなったことがあります。

それから、僕は自分の中にある「扉」をきつーく閉めてしまいました。一方、今日出た言葉、「自分自身と深く繋がることができた。」。そう、僕は自分自身の中にこの断絶を作ってしまっているんですよね。

ちなみに、僕はあの時以来、「ファシリテーター」も「ワークショップ」も苦手です。もっと正直にいうと、もうトラウマ状態で、こちらが望んでないのに、人の繊細な部分に土足で踏み込んでくる、無邪気なファシリテーターや、そういった人が運営する軽い感じのワークショップが心底嫌いでした。

でも、もしかすると、もうそろそろ、あの時「かたーく閉めてしまった扉」を開ける時期が来たのかもしれません。なぜなら、この扉を開けないと、次の世界には行けない気がするから。実際、いま関わっている案件で、「相手を評価し」「being ではなく doing に焦点を当てる」仕事をしてしまっているところでした。

あぁ、とはいえ、ほんと怖いです。自分を見るのって怖い。やだなぁ、そこみるの。でもやらないかんのだろうなぁ。でもよくよく考えると、何が怖いんだろうな、一体僕は。こんなん絶対に自分だけじゃ、この自分を見たいと思わない。イベントでも「ひとりでは絶対にそこ見れなかった」という話しありましたね。なお、このプログラム自体は、ビジネスリーダーかつ法人向けらしいですね(僕のような人間は対象ではないっぽいです)。

岡本さん、主催者(CCC)の皆さん、本当に貴重な機会、有難うございました。温かい場を作って頂けたおかげで、もう一度自分と向き合おうかなと(少しだけ)思い始める機会を頂けました。

ま、とはいえ怖いので、(ほんとにちょっとだけ)ですけどね ...。 

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