特撮ヴィラン語り ～その106 サモーン・シャケキスタンチン～

戦隊シリーズの一つの特徴として、思い起こせば絶対

「その作戦何の意味があるんだよ」ってツッコミ入れたくなる系の作戦の話

って1話は必ずありますよね。もうシュール過ぎてよく分からないヤツ。どんなにシリアスな作品でも、息抜きがてらにユルい話を一旦挟もうみたいなエピソードというか。
その中で、最近の作品で特にファンが話題に挙げていたのがこちら。

クリスマスにチキンを買わせずシャケを強制的に食わせる作戦

……ワケわかんねえだろ！(何故ゴー☆ジャス)

この作戦を展開したのは、「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」に登場したギャングラーの怪人：サモーン・シャケキスタンチン。
ギャングラーは宇宙の犯罪者一味で、かつて怪盗アルセーヌ・ルパンが集めたとされる不思議な財宝「ルパンコレクション」を奪い取り独占してきました。ところがそのボスであるドグラニオ・ヤブーンが引退を発表。怪人たちは跡目争いのためにドグラニオへのアピールに奔走します。
しかし全くそんな跡目争いに興味を示さない怪人も一部にはいて。サモーンはその中の一体なんですが、クリスマスにチキンを食べる習慣が気に入らずそれをシャケにすり替える事件を巻き起こします。

そんなしょうもない話ほっといて跡目狙えってお前
絶対その方が色々将来いいって

しかもね、その作戦に何かしら特殊能力使うんかと思ってたら違うんですよ。

・普通に店のチキンを力ずくで奪ってシャケを並べる
・無理やりシャケを口に入れさせる
・街頭販売の出店に殴り込みしてアナウンスで「シャケを食え！」と怒鳴る

ただのクレーマーじゃねえか！！

どう思いますこれ。
シャケの骨みたいな頭して、イクラがたっぷり詰まってたり腕が切り身っぽかったりとなんか食欲そそりそうなヤツがさ、だいぶ強引だけどやってることはただひたすらクリスマスにシャケを売ってるだけなんですよ。
しかも別にシャケに変な毒とか入ってもないし、催眠術とかでチキンを拒否させるわけでもない。普通に旨いシャケをただ押し売りしてるだけ。

お前シャケのゆるキャラか実は？

何より一番虚しいのがね、

そんなことしなくても普通にフランスではクリスマスにシャケを食べる習慣があるというオチ

お前フランスに住んでたほうがよっぽど幸せだったじゃん……何だったのよこの作戦は。

しかしながらその裏では、ルパンレンジャーたちの素性が遂にパトレンジャーにバレ始めるというターニングポイントを迎えるというこのエピソード。そりゃ大々的にヤバい作戦やってられませんよねストーリー的にもね。それどころじゃないんだから。
クライマックス前の息抜きには確かにちょうどいい敵だったと言えばそうですね、確かに(笑)

あ、ちなみにわたくし普通にシャケ大好きです。特に炙り系
お寿司屋さんでも必ず頼みますからね
なんか仲良くなれるかもしれないサモーンと

matthew