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特撮ヴィラン語り ~その33 加古川飛流/アナザージオウ~

2018年、平成最後を飾る20作品目として制作された「仮面ライダージオウ」。
「仮面ライダークウガ」から続いて来た平成仮面ライダーの歴史を全て一つにまとめ、時空を股にかけたスケールの大きな戦いを描いた作品でした。
毎回歴代作品に登場してきたキャラクターがゲスト登場するもんだから、シリーズを見てきたファンからすると毎週毎週お祭りみたいな気分で楽しかったですよね。

物語の主軸になるのは、未来において人類を圧倒的な力で支配する魔王:オーマジオウ。
その魔王に将来はなると目される高校生:常磐ソウゴを主人公に、魔王を生まないために未来からやってきたレジスタンスのゲイツ、ツクヨミ、ソウゴを未来の魔王として崇め導こうとするウォズ、別の魔王を擁立して自分たちが支配する未来に変えようとするタイムジャッカーといった様々が勢力が入り乱れ戦います。

そのタイムジャッカーが魔王候補として生み出す怪人が、通称「アナザーライダー」。
なんと歴代平成ライダーの能力を無理やり別の人間に付随させてしまったとんでもない怪人です。

仮面ライダーが怪人に……燃える!

実際設定が発表された当初からファンはもう大熱狂で。歴代ライダーの姿を真似ながらもしっかりグロテスクな怪人にアレンジされているデザインに毎回興奮。
自分オリジナルのアナザーライダーをデザインする人々もSNSでは絶えませんでした。まぁ俺もだいぶ描きまくりましたもんTwitterで。みんなやっぱり見るところは一緒なんだなあ。

そんなアナザーライダーの中でも強敵だったのがこのアナザージオウ。なんと当時現役のジオウのアナザーライダーです。こりゃ燃えないわけがない。
ジオウの特徴といえる腕時計のような顔面は、アナザーライダー化してなんと皮膚を剥いだ人間の顔のようなデザインに。

パッと見進撃の巨人かと思ったわ

それ以外はほとんど真っ白なボディというギャップがまた印象的でした。

変身するのは加古川飛流という、ソウゴと同年代の青年。
実はソウゴが過去に家族と一緒に参加したバスツアーに同乗しており、タイムジャッカーのリーダーであったスウォルツが仕組んだ事故により家族を失ってしまった悲惨な過去を持っていました。
しかもその事故は、スウォルツがオーマジオウになる素質を持つ人間を探すためだけに仕組んだもので、これをきっかけにソウゴが王様になりたいと夢を見るようになります。

叔父に引き取られて明るく育ったソウゴ。
そんなソウゴを妬む気持ち、また家族を失った逆恨みから、飛流はスウォルツから受け取った力でアナザージオウとなってソウゴ/ジオウを倒すべく襲いかかります。

いや真犯人そいつだからな!?

アナザージオウは他のアナザーライダーに自由に変身したり、アナザーライダーを使役する力を持つ「裏の王」。
しかも短時間ではありますがジオウ同様に未来を予知する力も持つ強敵。能力は同等ということでジオウ相手にも全くひけを取りません。
さらに、終盤で再登場した際はアナザージオウⅡにパワーアップし、時間を戻す、歴史を改変するといったさらなる力を身につけます。

しかし、和解して仲間に加わったゲイツやウォズの協力もあってジオウが勝利。スウォルツはあっさり飛流を見限り、自分が魔王に君臨するために計画を進めることになります。
そして、復讐を果たせず辛い過去を払拭できなかった飛流はその後――

翌週:出ない
翌々週:出ない

あれ?

さらに翌週:出ない

あれあれ?

さらに(以下略):出ない

放置されてるよ飛流くん!?

いやこう、逆恨みを諭されるとかさ、ジオウのピンチに駆けつけるとかさ、ライバル的な立ち回りないの?
ただただ都合よくスウォルツに利用されただけのかわいそうな境遇全くフォローされてないんだが?

最終回:出ない

完全放置されたーーー!!

……誰か、彼に救いの手をお願いします。

matthew

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