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特撮ヴィラン語り(101~200)

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数々の特撮作品に登場する悪役キャラクターについて自分なりに解説しております。
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特撮ヴィラン語り ~その200 妖麗戦士カルミラ/邪神メガロゾーア~

特撮ヴィラン語り ~その200 妖麗戦士カルミラ/邪神メガロゾーア~

はい、久しぶりの特撮怖い女シリーズ!さあ今回はウルトラシリーズからのエントリー。
2021年、「ウルトラマントリガー」にて猛威を奮ったメインヴィラン、妖麗戦士カルミラです。

「ウルトラマンティガ」から25周年記念ということで、「ティガ」にちなんだ様々なオマージュを入れ込んだ本作ですが、カルミラのモチーフになったのは「ティガ」劇場版に登場した闇の巨人カーミラ。かつてウルトラマンティガとは恋人であっ

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特撮ヴィラン語り ~その199 邪神ガタノゾーア~

特撮ヴィラン語り ~その199 邪神ガタノゾーア~

去年2021年は「ウルトラマンティガ」放送から25周年ということで、オンデマンド配信のスタートや関連グッズの販売など様々な記念行事が盛りだくさんでした。
その「ティガ」最後の敵としてTVシリーズに登場したのが、邪神ガタノゾーア。最終決戦は本当に神話の一幕のような構図になってて、未だに記憶に残ってます。

にしても何なんでしょうね、この見た目。巻き貝から逆さの顔が飛び出てるっていう不気味さ。昔実写映

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特撮ヴィラン語り ~その198 ドラゴンオルフェノク/北崎~

特撮ヴィラン語り ~その198 ドラゴンオルフェノク/北崎~

「仮面ライダー555(ファイズ)」において中盤から登場し、幾度となく仮面ライダーたちの前に立ちはだかったオルフェノクの上位集団がいました。
彼らの名は通称「ラッキークローバー」。オルフェノクたちに指示を送る謎の巨大IT企業「スマートブレイン」の依頼を受けて動く外部チームのような存在で、一応はスマートブレインと対等な関係であるとして立場を主張しています。

「幸せの四つ葉」という名前から分かる通り、

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特撮ヴィラン語り ~その197 仮面ライダーアビス、パラドキサアンデッド~

特撮ヴィラン語り ~その197 仮面ライダーアビス、パラドキサアンデッド~

平成ライダーの世界を渡り歩くという破天荒なストーリー展開からよくも悪くも話題を呼び続けた「仮面ライダーディケイド」。
劇中でも数々の名言・迷言が飛び出しましたが、その中で当時よくネットでネタにされてきた怪人ネタというのがありました。その肝となったのが鎌田というキャラクター。彼はなんと2つの姿でディケイドの前に立ちはだかった強敵でした。

……あれ?強敵だったかな?
まあいいや(よくない)鎌田が最初

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特撮ヴィラン語り ~その196 ン・ダグバ・ゼバ~

特撮ヴィラン語り ~その196 ン・ダグバ・ゼバ~

いわゆるサイコキャラが一般的にドラマやアニメで出てきたのっていつからなんでしょうねそういや。今ではすっかりテンプレ化しちゃってるくらい。
無邪気に笑いながらゲーム感覚で人を殺す、頭のネジがぶっ飛んだタイプのキャラ。中でも定番なのがまだあどけなさを残した少年少女。見た目で油断させてえげつない手口の犯行を楽しむという。

平成仮面ライダー第1作の「仮面ライダークウガ」ではそもそも敵にあたる怪人集団:グ

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特撮ヴィラン語り ~その195 バクレンオー~

特撮ヴィラン語り ~その195 バクレンオー~

スーパー戦隊シリーズを代表するトレードマークの1つ:合体巨大ロボ。
劇場版になると特にその部分が主軸ではあって、映画限定(本編にチラっと登場することもありますが)の新合体ロボ・あるいは新合体形態が出てくるというのが定番です。
ただその中でも珍しかったのが2003年の「爆竜戦隊アバレンジャー」の劇場版。なんと映画限定で登場した新ロボ:バクレンオーは、終始敵役としてアバレンジャーと戦う巨大ロボなのです

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特撮ヴィラン語り ~その194 バハムート~

特撮ヴィラン語り ~その194 バハムート~

平成以降の仮面ライダーシリーズでは、後半になるといきなり最初からライダーが最強形態に直接変身して戦う機会が多くなっちゃって、なんか最初の姿忘れられてねえかって悲しくなることが多いんですよね個人的に。
まあその分敵も強くなったってことではあるんだけど、雑魚がワラワラいるところにいきなり最強形態で来られるとそれはそれで冷めるし。

草野球チームの対戦相手がメジャーリーガーみたいなもんですよ
絶望しかね

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特撮ヴィラン語り ~その193 ウルトラマンオーブダーク/精神寄生体チェレーザ~

特撮ヴィラン語り ~その193 ウルトラマンオーブダーク/精神寄生体チェレーザ~

こうやってまあ特撮ヲタを前面に押し出してて思うんですけど、たまーになんか変な古参マウント取りたがる厄介な人っていますよね。
「これはこうじゃないから〇〇らしくない」とか「〇〇見てないヤツは認めない」とか、排他的なことを言っちゃうタイプのね。
あれ、同じヲタとしてすごく恥ずかしいと思うんです。せっかく出来たヲタ仲間ですよ?なんで自ら追い出しにかかるのか理解出来ない。勿体ないと思う。せいぜい好き嫌いく

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特撮ヴィラン語り ~その192 宇宙恐魔人ゼット~

特撮ヴィラン語り ~その192 宇宙恐魔人ゼット~

歴代ウルトラシリーズで何度となくウルトラマンを苦しめ、さらにはウルトラマンを一度倒したことでも有名である宇宙恐竜ゼットン。
最近は様々なパワーアップや派生怪獣が登場していまだに根強い人気を誇っておりますが、そのゼットンバリエーションに新たな個体が加わりました。
その名は宇宙恐魔人ゼット。歴代ゼットンの中でいそうでいなかった、喋れるゼットンです。

そこを推すのかまず最初に?さて、このゼット。実は映

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特撮ヴィラン語り ~その191 ヘビツカイメタル/ダークナーガ~

特撮ヴィラン語り ~その191 ヘビツカイメタル/ダークナーガ~

昔っから結構、洗脳や、思想の違いなどから、チームを裏切る仲間が出てくるお約束ってありますよね。そう、いわゆる「闇落ち」というヤツです。
最近は逆に敵キャラが正義に目覚めて仲間入りするのを「光落ち」なんて言ったりもするけど、それは果たして落ちてると言えるんでしょうか。どっちかっていうと上がってませんかね?

あ、あれか女子を口説き「落とす」とかの方か納得
いやどのみち響きよくねえわ納得いかんわとは言

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特撮ヴィラン語り ~その190 アナザーディエンド/白ウォズ~

特撮ヴィラン語り ~その190 アナザーディエンド/白ウォズ~

平成最後の仮面ライダーとなった「仮面ライダージオウ」。

のはずがちょいちょいスピンオフでカムバックしてるんで「平成が終わらない」ってファンにいじられてるんですが実際まあ、「ジオウ」って色々あって歴史がリセットされるエンディングになったんで確かに平成終わってないんですよねあの世界。
そんなエンディングから、例年のシリーズ展開通りにサブキャラを主人公にしたスピンオフVシネマ、新しい仮面ライダーとコラ

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特撮ヴィラン語り ~その189 エスケイプ~

特撮ヴィラン語り ~その189 エスケイプ~

2022年の新スーパー戦隊は「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」。
桃太郎をモチーフにした姿は「アバターチェンジ」によって変身した姿で、SD体形や足長の非人間的シルエットなど、今までの等身大ヒーローのフォーマットをさらにはみ出したデザインにあしらわれています。

そんな「アバター」で思い出すのが、ちょうど10年前に放映されていた「特命戦隊ゴーバスターズ」。人間世界への侵攻を企む悪のデータ生命体:メサイアが

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特撮ヴィラン語り ~その188 アルマジロオルフェノク/森下義正~

特撮ヴィラン語り ~その188 アルマジロオルフェノク/森下義正~

平成仮面ライダーシリーズの中で私matthewは「仮面ライダー555(ファイズ)」が一番大好きなんですが、その大きな理由って「善悪の曖昧さ」なんですよね。
誰が悪人かというストレートな話じゃなくて、善人だってきっかけがあれば悪に転じもするし、悪役側にも同情できる背景があるし、何が正義なのかとにかく考えさせられる描写が多いんです。

その軸となったのが、怪人:オルフェノク側の主人公である木場勇治/ホ

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特撮ヴィラン語り ~その187 超科学星人ダークバルタン~

特撮ヴィラン語り ~その187 超科学星人ダークバルタン~

ウルトラマンシリーズの敵キャラの中でも筆頭と言っていい超メジャー宇宙人、バルタン星人。
様々な作品で何度も登場しウルトラマンを苦しめてきた難敵ですが、その中でも歴代最強とされるのが「ウルトラマンマックス」に登場したダークバルタンです。

まあ「マックス」のキャッチコピーが「最強!最速!」ですから、
そら「最強!最速!」のバルタン星人でなきゃ釣り合いませんよ「マックス」に登場するバルタン星は、元々は

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