2021/12/18


 昨日から大学ノートに茨木のり子の「りょうりぇんれんの物語」という、長い詩を書き写している。3ページもあれば全部書き写せるかと思ったら全然足りなくて、昨日は3ページ行く前に酔っぱらって寝てしまったのでその続き。
 今日は6時にとりあえず起きた。テレビがオンタイマーを設定して6時に点くようになっている。曜日も設定できるらしいんだけど、休みの平日も関係なく今は点けてる。6時の安住紳一郎アナの、
「今朝のお目覚め、いかがでしょうか」
 が聞きたくて始めた。10時から散髪の予約を入れていたので9時すぎに家を出れば余裕で間に合う。準備は8時くらいからするとしてあと2時間あるから、布団の中で二度寝とゴロゴロの中間みたいなことをやって、でもゴロゴロをしすぎて結局布団を出たのは8時半すぎ。
「9時15分にでれば間に合うか」
 と、どんどん出発時間を遅らせて、シャワーを浴びる。あとで「今日のヒヤスンス」でも書くかもしれないけど、隼人は2階から猛と同じ洗面台にお引っ越しさせたので、歯を磨きながら二人を眺める。

「古川常務のデスクにて。スンスにもそれぞれのペースがあるのです。」

 うちの猛と隼人もまさにそれぞれのペースで、もしかしたら隼人の方は、朝しか陽が当たらないと思っていたんだけど、昨日ちょっと観察してたらお昼までは陽が当たってしまっていてそれが良くなかったのかもしれない。
「あんなところに置いてたら育たないよ」
「いや、いいの」
「いいの、ったって……、植物は光合成しないと育たない」
「ヒヤシンスは暗くて寒いところがいいの。芽が出るまでは冷蔵庫の中で育てるって人もいるぐらいなんだから」
「それであそこに置いてるの?」
「そう、あそこ(洗面台)がいちばん陽が当たらないから」
 洗面台にヒヤスンスを置いた夜に母親にそう言われ、植物は光合成しないと育たないことぐらい知ってるわ! と思いながら、でもその後で「ヒヤシンス 育て方」と検索してみたら、2つのサイトしか見ていないけれど「日当たりの良いところに置いてください」と書いてあって、アレ?「OVER THE SUN」で陽の当たらないところに置いて育ててと聴いたのは幻だったのか? また夢と現の境が分からなくなっちゃってるのかもしれないけれど、でもたしかに「OVER THE SUN」では、暗くて寒いところに置いてください、と言っていたはずだ、と「OVER THE SUN」を信じることにする、というか、たしかにそう聴いたはずなんだけど、自分の記憶は信用できないから、不安はあるっちゃぁあるけど、暗くて寒いところ、我が家では洗面台が安全で、いちばん条件に合っているのでそこに置くことにする。

 休みの日は朝ご飯は食べないで、朝昼兼用の、ブランチなので、そんなことより時間がなかったので急いで準備をして家を出たのが9時40分。目的地まで車の移動だけで30分ちかくかかるのでその時点で遅刻、仕事に行くときは早朝なのでフロントガラスが凍ってる、この前寒波がいちばん厳しかった日にフロントガラスが凍ってて遅刻しそうになった話って書いたっけ? でも今日は遅かったし暖かかったのですぐ出発、着いたのが10時すぎ、長く座ってなきゃいけないのでトイレを済ませて行くともう待ち構えてて、
「遅くなってすみません」
 と謝る。遅れる方は「遅れてごめん!」しかないけど、待ってる方は気を揉むから申し訳ない。
「さっきお電話しちゃいました」
 と言われたがバイブしてる感覚はなかった。椅子に通されて、柳亭小痴楽の写真を見せるためにスマホを出したらたしかに着信があった。あと昨日Twitterで見て「いいな」と思った埼玉西武ライオンズの愛斗の契約更改のときの写真も見せて、こんな感じでお願いします、とオーダーする。
 カットとパーマでちょうど2時間かかる。最後に頭と肩と肩甲骨のマッサージをしてくださるんだけど、いつも担当してくれているお兄さん、たぶん同い年、たしか同い年だ、前にそんな話をした気がする、はことごとくツボを外す。今日は肩甲骨のマッサージのときに思いっきり骨を押してて、そこは凝らねえよ、もともと固えんだから、とツッコんだが、もちろん心の中でツッコんだけど、誰かに毒づくとその声は相手にちゃんと聞こえているような気がする。
 会計が終わってお見送りをしてくれるときに、
「来年もよろしくお願いします」
 と言われ、そうか、年内最後か、と思い、
「こちらこそよろしくお願いします」
 と返す。こういうところが好きだ。マッサージはうまくないけど。

 ブランチに醤油ラーメンを食べて帰る。

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