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毒舌が向いてない人


あまり怒らない性格だ。


幼い頃から「嫌だ嫌だ」と泣く友達の横でぼーっと立ってたりして
「おっとり」と言われることもあった。

もちろん、幼いなりにわめくときもあったけど、我ながら聞き分けのいい子供だったように思う。


別に、何かを我慢しているのでも、諦めているのでもなくそういう性格。


怒る時はもちろんあるけど、大人になっても頻度は少ない方。

よく、SNSとかで「おとなしい人は爆発したときが怖い」とも言われるけど、別に爆発したりはしてないようにも思う。

嫌なときは静かに嫌だっていうし、甘えられる人にはちょっとわがままになったりもする。


ちなみに、わたしの父親は真逆で怒りっぽい。

自身で事業をしていた時は、うまくいかないと自分に怒り、
一緒に働いている人とうまくいかないと怒り、
特に怒る対象がなければ、日本の政治やどうにもならない社会のひずみに怒っていた。

意外と遺伝しないんですねぇ、こういうの。




先日、怒りっぽいグループ寄りの仲いい友人含む数人で遊びに行った。

仮にその友人をAとする。

Aは、明るい性格で、怒りっぽくてもその怒りを面白く話せるタイプで、

Aがちょっとした怒りを面白く話すとみんな笑う。わたしも。

悪口と毒舌というその境目は気をつけるべきところだと思うけど、彼女は全てをユーモアある毒舌に転換できる。


で、その日、わたしはAともう一人の友人と、( その場にいない共通の友人のことを話していた。

Aが、共通の友人をいつものようにちょっといじって、
で、わたしともう一人の友人も一緒になっていじって笑って終わったのだが、

帰り道、そのことを思い出してちょっと気分が重くなった。自分も同様に発言したことにちょっとしんどくなったというか。


悪口とかではないのだ。話の流れで同調しただけなのに、少ししんどい。

きれい事に聞こえるかもしれないが、こういう毒を吐く感じのって、わたしは向いてないな、と思った。


でも、きっとそういういじりとか、ちょっとした毒とか吐けるほうが面白かったり、万人受けしたりするんだろうな〜

そうなりたい、とかではなくそれ以前の「向いてない」感。

たぶん、怒りをあまり持たないタイプなので、意識し出したり話すとものすごく疲れる笑

今こうやって書いてみても「きれい事だな」とも思うんだけど、

でも実際そうだからしょうがない。

30歳になってもこういう自分の弱点とかの発見があるから、自分のことってほんと、まだわかんないことが多いなと思う。


たまに喫茶店とかでみかけるおばちゃんグループの怒濤のおしゃべりは、

毒を含んでいたり、怒りに燃えていたりすることが多い笑

そういうのを見ると、圧倒されると同時に、出すというエネルギーも感じたりして、

一周回ってなんだか、軽やかに見えたりするんですよねえ。

ないものねだりだけど!

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