見出し画像

従業員の困りごと⑮

私の会社は、人材サービスの特例子会社として、障害特性を考慮した業務配置を行い、社員の能力を最大限に発揮できる職場づくりを目指しています。

彼女は、精神障害のある社員で、現在チームリーダーとして7名のメンバーと共に事務業務全般を行っています。

彼女は、どんな業務でもしっかり対応してくれる優秀な社員ですが、業務の優先順位をつけることに苦手意識を持っていました。また、メンバーへの仕事の割振り方にも悩んでいました。

私は、彼女と話合い「優先順位のつけ方を身につける」「メンバーの業務管理ができるようになる」ことを目標としました。そこで、ツールを活用し業務を視覚化して、優先順位をつけやすくすることを考えました。

画像1

先ずは、チームで行っている仕事を種類と頻度に応じて項目に分け、そこに数量、単位、人数、想定所要時間を記入してもらうことから始めました。

<業務リスト>
|No1|仕事内容|大項目| 中項目|数量| 単位|人数 |想定所要時間|

彼女は、この業務リストを作成することで、どの仕事がどのタイミングで入り、作業にどれくらいの時間を要するのか、整理をすることが出来ました。               

画像3

次に、業務の優先順位をつけるために業務優先マトリックス図の活用をすすめました。今ある業務を「重要度」と「緊急度」の基準で分け、それを見ることで優先順位をつけていくこの手法は、彼女にとって効果的でした。

           <業務優先マトリックス図>
                 重要度 高い
     緊急度 低い ーーーーーー|ーーーーーー    緊急度 高い
              重要度 低い

様々な業務ツールを活用することで目標をクリアし、徐々に自信を持ち始めた彼女は、メンバーへの業務の割振りもスムーズに出来るようになってきました。

私は、職場でテキパキと仕事をする彼女の姿を見ながら、さらに成長するための指導方法を考えています。

画像2

YORISOU社会保険労務士法人の宮川です。わたしたちは、企業が抱える従業員のお困りごとに対して、積極的にサポートしていきます。また、育児・介護・病気と仕事の両立支援についても、企業を支えていけるよう職員全員でがんばっています!

*本文の内容は、行政機関で紹介している障害者雇用の事例集などを参考に 作成しています。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?