かまってちゃん発言のおばあちゃまに、つのる愛おしさ。

高齢者ケアのお仕事でお部屋にお伺いして、まずはじめに聞く「ご体調どうですか?お変わりありませんか?」の質問の答え。

何だか調子悪い。

と、96才になるおばあちゃまの返答。
少し偏屈なところがおありだけど、今でもたくさん本を読んでいて、100歳まで生きるんだ!と仰る方。
私の施術を今まで受けてきた人達のなかで一番上手いと褒めてくださる。
変化が苦手なので担当し始めは私のことボロくそに言ってたけど、今では気に入ってくださって、すっかり仲良し。

いつもは「変わりないよ」という返答だからびっくりして色々聞いてみて、顔色や表情見るとそこまでの緊急性や深刻度は低いように見えたから、いつもより多めの会話を心がけて接しました。

 
事務所戻って先輩にその旨伝えると「かまってちゃんで甘えてるんだよ」と。

それを聞いてきゅーんとした。
ああもう、なんて可愛いんだろう。

テレビや新聞で不安定な世情を目の当たりにして、きっと不安になっているのでしょう。
その不安感をぶつけてくださる程に、私のことを信用していただいている証。

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お伺いしてる方たちは、認知症の方も多いし、脳梗塞などの後遺症で大変な思いをされてる方も居ます。
5分に一度お金の心配をされてる方や、言うことがコロコロ変わったりするなど、対応に苦慮することも多いけど、何故その人はそうするのか?を考え続けるようにしています。
その理由に寄り添えたら、100回でも同じ会話できるし、変わる話も上手く誘導できる。

苦慮が苦慮でなくなることは
生きやすくなると同義ですね。

生きづらさ応援の活動をしています。