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リアルへ テクノロジーを実装 生活のDX化は 産業の創造 “意味ある新産業” を作り続ける

代表取締役 吉田圭汰

-matsuri technologies株式会社は設立から今までどんな歩みを進めてきましたか?

大学生の時にリリースしていたサービスを売却することができ、株式会社の設立を考え始めたのがきっかけです。
matsuriと名付けたのは、海外に展開した際に、外国人の方にとって読みやすく、かつ日本人の会社だとわかってもらいやすい。
また日本人にも「祭り」のような活気ある会社にしたいという意図をすぐに汲み取ってもらえると思ったからです。

matsuri technologies株式会社創業前は、キュレーションアプリを作っていました。
当時スマートフォン向けにプログラミングできる人が少なかったこともあり、広告を出さなくても1万ダウンロードは簡単に越えていきました。
アプリを作るためのエンジニアは、在学中の学生に声をかけ、本を読んで作り方を覚えてもらい、サービスをたくさん作っていました。
学生時代に作った会社で事業を売却し、売却した理由の1つに、スマートフォンの中でできることに限界を感じたことがあります。
今後どうしようか考えた時により大きな事業に挑戦して見たいと思ってmatsuri technologies株式会社を創業しました。

色々と候補を考えた中で、民泊は、リアルの空間を、スマートフォンを通じて、貸し出す事業なので、とても魅力を感じました。その当時(2016年時点)の民泊は、法規制が整っていないにもかかわらず、インバウンドの20%近くを支えており、近いうちに法制化され、日本経済のためにも必要な事業になる未来を感じました。


-事業を進めていく中で、業界の課題やテクノロジーで解決できる可能性を感じたことはどんなことがありましたか?

対面のコミュニケーションを効率化したり、紙をベースとした契約形態により手間が多くなるなどスピードを上げ、手続きをスムーズに行うことができると感じました。これらの課題はソフトウェアで改善できる場所として賃貸、宿泊業界共に散見されていました。しかし、全てをソフトウェアだけで解決できるわけでなく、ソフトウェアの導入をベースとした新しいオペレーションの構築が必要だと感じました。
テクノロジーを不動産に実装していくことで、ソフトウェアとハードウェアの良さを掛け算し、それぞれに特化する以上に最適化するので、新産業としての可能性も内包していると考えています。

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-matsruiが逆境も跳ね返して、成長してこれたのはなぜでしょうか?

一つは、逆境に耐性がある人を採用してるからだと思います。世の中の商売の速度はかつてないほど速くなっておりデータもテクノロジーもビジネスモデルもコモディティ化するまでの時間軸が短くなっています。その中で拡大する企業を作るには不確実な分野、技術への取り組みが不可欠です。そこには必然的に困難と逆境が存在します。コモディティ化が進む世の中であるからこそ開花がゆっくりで複雑でわかりにくいビジネスを腰を据えて作る必要があります。そういった分野にはたとえ派手ではなくても、愚直にものごとを進める人材が必要だと考えており、当社の人材はそういった方が多くを占めています。


もう一つは、組織運用にも特徴があります。
逆境に立たされるたびに決心することは「座して死を待たない」ということです。
常に目の前の逆境の中から機会を見出し自分達の姿勢を順張りに近くなるように調整することを心がけます。
人の心は多少の逆風があっても前に進んでいる間は折れにくいからです。

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-今後、業界の牽引役として、どんな展望を描いていますか?

人口が減少する日本において、新しい建物(ホテルなど)をたくさん建てていくのではなく、既存の物件や、新規の物件でも運用方法を問わない稼働率を上げることを念頭においています。
用途ごとに物件運用の稼働率があるわけですが、我々が提供する無人空間運用ソリューションであるStayX(https://www.stayx.io/)は、空間の用途を柔軟に行き来することができ、かつ空間の稼働率を上げることができると考えています。
類似の概念で言えば自動運転技術が社会に実装されることと考えており、稼働していない駐車場に眠る95%の車が有効活用される日がくるということに近いと思います。
我々は、不動産とソフトウェアを結合し無人で様々な運用ができる事例を今後も作り出し、空間の稼働率を上げることで地球にもやさしくユーザーにとっても経済合理性のある事業を作れると確信しています。