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まつお会議

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故郷、北海道のメルマガ「ほぼ週刊さろま」へ寄稿したものを、ここに保存しています。
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記事一覧

50 Have a happy new year !

「早いねえ」「あっと言う間」と言う声があちこちから聞こえて来る。これもまた年末の風物詩な…

松尾 憲幸
1年前
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49 「景色」の景色、もしくは現場はいつもナマモノだと言う話

割れたり欠けたりした陶磁器の修繕方法に金継ぎというのがあるらしい。割れたパーツを漆で接着…

松尾 憲幸
1年前
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48 さらに、手帳のこと

サッカーをしたいのにグローブとバットを用意されても困ってしまう。野球をしたいのにサッカー…

松尾 憲幸
1年前
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47 来年の手帳選びをこじらせないために

応喚、という言葉を使ったのは文化人類学者の今福龍太だったろうか。ネットで「応喚」と検索し…

松尾 憲幸
1年前
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46 キャップレス万年筆のこと

世間一般には多分、万年筆は日常の道具では無いのだろう。私を含む一部マニアの間では熱狂的な…

松尾 憲幸
1年前
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45 空前絶後の手帳学

さて、ぼちぼち12月である。文房具屋の店頭には新しい手帳も出揃っている時期だ。だが言ってお…

松尾 憲幸
1年前
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44 なぜオヤジは失言するのか

失言や暴言、放言による政治家の辞任、解任、辞職は今に始まった事ではない。2014年には『政治家失言・放言大全 問題発言の戦後史』木下厚  2014年/勉誠出版 という784ページの大部の書まで出ている。なぜこれほどまでに政治家は失言するのか。いや、政治家だけが失言しているのだろうか? そうではあるまい。政治家は目立つ場所で発言するため失言・暴言・放言がクローズアップされるが、日常を見渡して頂きたい。身近な誰かの暴言や失言に辟易した事は無いだろうか? かく言う私だって、この一連

43 袖触れ合うも他生の縁

このnoteに置いてある一連の文章は、私の故郷である北海道佐呂間町の有志によるメルマガ「ほぼ…

松尾 憲幸
1年前
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42 視座とクリティカルシンキングについて

10月27日の小平奈緒の引退会見は心に残るものだった。「氷上の空間に私の表現できる全てを描け…

松尾 憲幸
1年前
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41 奄美学 その地平と彼方 -山下欣一先生を偲ぶ会 - のこと

この週末、年初から約9ヶ月を掛けて準備を進めて来たフォーラムを終えた。内容は、約50年前に…

松尾 憲幸
1年前

40 気分の話

「手つかずの」とは奄美を語る際に定番の枕詞だ。しかし奄美の森の99パーセントは人の手が加わ…

松尾 憲幸
1年前

39 了解する力:豊かさの描き方

さて、コロナ禍は波の様に寄せては引いて、次第に私たちの生活から影を薄めつつある。東日本大…

松尾 憲幸
1年前
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38 オオシマゼミ

9月の半ばを過ぎると奄美の山が鳴る。子供が金属製の笛をやみくもに吹き鳴らすような音が、島…

松尾 憲幸
1年前

37 伝えること、伝わること

わが家の隣には90になる親戚のおばちゃんが一人暮らしをしている。昔はキツい気性に感じられたが、今ではすっかり温厚になりウチの愛犬をよく可愛がってくれる。3年ほど前から認知症を疑わせる言動が現れ始めた。唯一の身寄りである弟さんは遠く500キロ先の鹿児島本土に暮らしていて、先日わが家宛に「私も高齢です、姉の事はすべてお願いします」との手紙を寄越した。以前からおばちゃんの世話はわが家でしていたのだが、身内公認でわが家に託された形だ。   デイサービスの車が朝9時に迎えにやって来る。