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祖母の作る、べちょべちょのだんご

自粛生活の中で、かなり料理の頻度が上がった。


食事のための料理だけでなく、おかしもたくさん作った。


洋菓子ばかり作っていた時、ふと、だんごを作ろうと思った。




手が込んでいないし、映えないけれど、私はだんごが好き。

(そしておはぎも、大福も好き)


だんご粉を買って水を加え、こねて、ゆでる。



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こねているとき、祖母のことを思い出した。今はもう亡くなってしまった祖母。


昔、祖母の家にいくと、仏壇にだんごが供えられていることがあった。

小学生のころの私は「あ!だんごがある!!」と無邪気に反応し

祖母からの「食べる?」の問いかけをいつも期待していた。


祖母のだんごは、水の配分が多くて、まんまるじゃない。べちょべちょで、液体寄りのだんご。もうちょっとで他のだんごと一体化して、ひとつの大きな塊になりそう。



そんな祖母は、私がだんごを食べたがっていることがわかると、「もう仏壇から下げちゃおうか」と言って、そのだんごを私にくれたり、

私が食べる用のだんごを作り直してくれたりした。





まぁ

この後のnoteに特別なストーリー性はないんだけど



私はあのときのだんごを忘れられなくて、なるべく べちょべちょの、上白糖が雑に乗せられたあのだんごを再現しようと試みる。


きなこもあんこも好きなんだけど、上白糖を乗せるだけのあのだんごがいちばんほっこりする。



私は特別、この祖母と仲良く出かけたり、ふたりで遊んだりしたような記憶はない。


でも、いちばん濃く残っている祖母の記憶って、もしかしたら だんご なのかもしれない、と気づいた。



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それだけです。

だんごを作りながらそんなことを考えていました。

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