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藤井聡太の10年後

 将棋の藤井聡太五冠が渡辺明棋王に挑戦する第48期棋王戦の第1局がきのう長野市で行われ、先手番となった挑戦者の藤井五冠が先勝して、タイトル六冠目の獲得に向けて好スタートを切りました。

 そんな折、一つのエピソードが頭をもたげました。

 「藤井くんがもう七段になったらしいわよ。」
 「うん。そうそう。ニュースになってたな。」
 「藤井くんってそんなに強いの?」
 「強いよ。もう藤井くんって呼んだらあかんレベルですわ。」
 「へぇー。そうなんや・・。」

 そんな会話をしていた矢先、その人は衝撃的な言葉を口にしたのでした。

 「10年後には辞めてそう。将棋。」

 「えっ。なんて!?」
 「新たな分野を切り開いてるような気がする。違う分野で大活躍してるところが目に浮かぶのよね・・。」

 その人は、10年後には将棋棋士の藤井聡太がいない世の中になると言っているのでした。

 「それはえらい大胆なこと、言わはりますな。(^^; 」
 そう口にした私に対して、きつい口調のセリフが飛んできたのでした。

 「何言うてんのん。あなたが言い出したことやんか。」
 「えっ。ええぇぇーー・・・!? 」
 「だってそうやん。10年後、藤井くんがプロ棋士でおるかは、わからんでぇって言うてたんはあなたですよ!」

 忘れてました。
 言っていたかもしれません。

 藤井聡太という文字を目にすると、藤井聡太という言葉を耳にすると、必ずこのエピソードがオーバーラップしてしまう状況にあるのは確かです。

 『元プロ棋士の藤井聡太さん』

 いつの日か、このフレーズが使われる時が来るのか否か。

 将棋の八大タイトルをすべて獲得して、藤井聡太八冠と呼称されることになるのかどうかの次に、どうしても注目してしまう状況を避けられそうにはありません。

 第48期棋王戦第2局は2月18日に金沢市で行われます。
 これからも現在の名人と竜王の対局に目が離せなくなりました。

#将棋がスキ


   

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