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SNS時代に音楽は生きづらい?

音楽が好きです。

自分自身の心の動きがあまりうまく察知できない人間で、感動の涙を流したことがないといったところ、友人から「お前は心が死んでいる。涙を流し尽くしたという北斗の拳のラオウのようだ」というなんだかよくわからないコメントいただいたことがあります。

そんな自分が間違いなく「大好きだ!」と断言できる唯一のものが音楽です。

子どもの頃歌っていたみんなの歌も、
初めて買ったCDであるドラゴンボールのサントラも、
死ぬほど集めたゲームのサントラも、
サムクックの歌声も、
ジミヘンのギターも、

自分の人生には常に音楽が一緒にありました。

ところで

というのも変なのですが、今は人と気持ちを共有するのにはSNSが欠かせません。

先日鬼滅の刃の映画を見てきたのですが、多くの人がTwitterやnoteで書き込んでいるのを見ると、
「あー、自分と同じ気持ちの人がいるな」とか
「この人の意見は面白いけど自分とはちょっと違うな」とか、
自分も思うところが出てきて、
なんだか一緒に見ていたような気持ちになりました。

SNSで共有できるのはとても楽しいなぁと思うのですが、
その反面で思い返したのがSNS時代と音楽の相性の悪さです。

友人と音楽を一緒に聴いている時にする、

「ここが良くない?」
「いいねぇ」
みたいな会話ができればなぁと思うわけです。

なんなら途中で歌っちゃったり、
ドラムのフレーズを口ずさんでみたり。

でも、SNSだとちょっとやりづらい。

音楽はシェアしづらい

一つは著作権の絡みで結構制限が多いことです。

最近の曲であればミュージシャン公式のyoutubeがあると思いますが、
昔の曲の場合はyoutubeがない、または違法アップロードであることが多々あります。

applemusicやspotifyのリンクで貼れるようにもなりましたが、
できれば動画があればなぁとは思ってしまうのが人情です。

もう一つは歌詞についてです。

歌詞はSNSに書き込むのは引用であれば違法ではなかったと思いますが、
多くの歌詞サイトでは著作権の関係でコピーすらできないようになっています。
全文を載せたり引用だとわからないように載せたりするのがNGだとのことです。

お気に入りの歌詞の良さを人と語り合うのって楽しいと思うんです。
でも、SNSではそれがやりづらい(ちょっと怖い)。

こういう「あれ?これオッケーだっけ?」が多く発生するというのは、
(著作権管理のためでありミュージシャンのためになることとはいえ)
SNSで気軽に気持ちを共有しづらい理由の一つです。

音楽はタイムラインがある

もう一つは音楽は時間に沿った流れのあるものであるということです。

SNSではさっとシェアと共感ができるものが有利です。
Instagramの写真なんかはまさに「見ればわかる」というものです。

一方音楽は聴きはじめてから聴き終わるまでの時間がかかります。
聴いてもらうにも何かのボタンを押してもらう必要があります。

この辺りちょっと弱いんですよね。
一手間かけさせてしまうのでなかなか聴いてもらいにくい。

実際写真や短文のテキストと違って時間がかかるので、
なかなか聴いてもらいづらいと感じます。

もう一つはテキストとの相性が悪いことです。

曲をかけていて「あ、ここここ。このギターのフレーズすごくない?」
みたいなことがやりたいのですが、
タイムラインとテキストを合わせることが絶望的にやりづらい。

できることといえば「動画の何分何秒の。。。」というくらいです。

これができて実際に盛り上がりが生まれていたのはニコニコ動画ですね。
エアーマンが倒せないとか。。。懐かしい。

これが音楽とテキストだけでできればなー、、、と思います。

音楽が楽しい!をシェアしたい

どうしても今は動画と音楽がセットになっていて、
単品の音楽を扱う方法が充実していないなと感じます。

もっと表現力があれば音楽ライターさんのように文章だけで
音楽を思い起こさせることもできるのでしょうか?

思い起こせば音楽SNSとして台頭したサービスはみんな死んでいった気がします。
音楽は心が動くのでその点ではSNSと相性良いと思うんですけどね。

何かそういうサービスがあったらぜひ教えてください!

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