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DX初学者の非エンジニアから見た、”乳化”とDX (的なこと)

こんにちは、READYFORで基金運営や新規事業推進をしている松本です。
社内一部で「DXおじさん(呼びづらい人はおにいさん)」を名乗っています。ひょんなことから”DX”に興味を持ち、数十のDX記事やニュースを読み広く浅くかじりながら思考や実践している次第です。
(初学者ですので、間違いご指摘、大歓迎しております。)

アドベントカレンダーを書く機会をいただき、タイトルの内容について、真面目かつゆるく書いてみます。

1 READYFORの”乳化”とは
2 乳化やDX意義
3 ビズサイドから乳化/DXするフロー(やってること)
4 うまくいくと強い組織になる
まとめ

※以下「ビジネスサイド」を「非エンジニア」の総称で呼んでいます
※主にビジネスサイドの人へ話す意識で書いています。
※この記事はREADYFORアドベントカレンダーの2日目の記事です。
※読了時間:10分ほど
Text by まつもとあきひさ ( @matsumonn ) / 基金運営・事業推進

1 READYFORの”乳化”とは

”乳化”という概念は弊社VPoEである、いとひろさんの記事をご参照ください。一言で言うと次のように表現されています。

>READYFORでは、「組織の中にエンジニアリングが自然に溶け込んでいる状態」 を「乳化」と呼んでおり、全社的にこの「乳化」の状態を目指しています。

ビジネスサイドの方はぴんとこないな〜(エンジニアリングなので関係ないなあ)と思う人もいるかもしれませんが、
・エンジニア/ビジネスサイドを分けず(役割分担はありますが)、
・仕事を進めるうえで意味ある考えであり、
・最近のバズワードでもある”DX”とも関連
している概念だと思います。松本から見ると、”乳化”を次のように感じています。

・エンジニアリング思考をエンジニアに閉じないこと
・業務にテックを組み合わせること


ここではエンジニアリング思考=「より効率的に」「人の手をかけず」「人の手をかけるべきところにはかけ」「価値を生み出しやすい状況をつくる」という意味で言っています(本来の意味とは違うかもしれませんw)。

これは、どんな仕事でもずーっと昔から言われていることのはずで、突き詰めるといわゆるエンジニア業務にもたどり着きますが、最近は技術発展やSaas等によって、エンジニアでなくてもテックの恩恵にあずかりやすく、ますます業務を進めやすい環境になっていると思います。

 ※IT系などすでに当たり前な会社もあると思いますし、テック必要性の低い仕事パートももちろんあると思います。ご笑覧ください。

2  乳化やDXの意義

乳化やDXでこんないいことがあります。

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※「競合他社に差をつけられやすい」についてはかの深津さんの記事中に「他社が「DX」に取り組むなか取り残される危険性」を戦国時代に例えた小噺でわかりやすく書かれていて、イラストも好きなので紹介します。

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- DXについて

初学者の私の理解をつらつら書いておきます。複数の観点・解釈があるので一部抜粋です。詳細はリンクに託します。

・DXはサービス・プロセスをデジタルを活用し価値を劇的に高めたもの
・DXは組織面、業務プロセスにも及ぶ
・DXは単なるデジタルツール活用のみを指すのではない

(単なるデジタルツール利用 → IT化レベル)

→→ 組織が”乳化”することは、組織のDX化のひとつと言えるのかなと思っています。

3 ビズサイドから乳化/DX化するフロー(やってること)

「全員がテック活用して高いレベルで効率化・自動化すること」を「組織のDX化」のひとつとしたときに、こんな流れで実現されるのかなと思います。
(ビジネスサイドから見たときに)

▼自分の業務で便利にしたい思いを持つ
▼自分で調べたり、誰かに聞いてみる
▼エンジニアや詳しい人など誰かが助けてくれる
▼他の人にも活用される
▼ビジネスサイドもテック化の意識が浸透する
▼事業開発や営業部門もテック前提でスタートする
▼組織をテック観点で助ける役割も登場
(エンジニアとビズのバックボーンのある混合組織・DX推進部的なもの)
▼テック意識を全員前提(乳化した状態)として役割分担して業務が進む
       ▽
(そうでない組織と大きな差がつく)

上記の流れに関連して、自分が最近やっていたこと/いることは以下です。

例えば
・iPaasというものがあることを知った(Zapierなど)
・Zapier練習機会をもらった(Slack内容をSpreadsheetに自動転記する)
・自部門の実務で、Zapierを実務反映した(顧客のGoogleフォーム回答をCRMツールのHubspotに自動反映させる仕組み)
・自/ 他部門向けに業務プロセスに沿ったHubspot導入サポート
・他部門の実務向けに、Redash数値をSpreadsheet反映・加工してリアルタイム顧客報告できる仕組み(サービス?)を作成した
 などなど

※どれもつまづいたりしてますが、ググったり、教えてくれる人たちのおかけで実務で使えるようになり、自走も増えてきました。

ちなみにエクセル関数を食わず嫌いな方は多いと思うのですが(自分もテックからは遠めでした)、上記はどれもエンジニアでなくてもがんばればできた内容なので、えらそうなことは全く言えませんが、誰でもできるものだと思っています(=乳化やDXはビジネスサイドも範疇にした概念)
かつ、とても仕事に役に立っており、感動すらしてしまいます。

また社内には経験のあるビズサイドの方も多く(記事もお恥ずかしい限りです)非エンジニアでも、インターンでも社内でばりばり自動化しているシーンを見かけます。

(社内で見かける光景)
・GoogleカレンダーをSpreadsheet転記して稼働管理
・自分でクエリを書いてRedashから業務指標を自動抽出
・GAS(GoogleApsScript)でSlackにメール自動通知して抜け漏れ防止
  などなど

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こうして書くと、単一ツールだけでなく複数ツールをまたいで自動化していることが、組織がDXしていくステップのひとつかもしれないなと思いました。

※メルカリ社では3年前にそんな状態だったようです。すごいですね。(アドベントカレンダー2日目 浦野さん(@s_runoa) に教えてもらった)


ちなみに自分個人としては今後こんなことをしたいと思ってます。

(社内)
サービスとしてのDXを実現できる(まずは基金運営にツールをフル活用)
ビジネスプロセスを適切に見直せて、適切にデジタル活用できること
自分でもある程度実装でき、頼る勘所がわかる状態になること
(社外)
友人知人を副業やプロボノ等で手伝い、社外でもDXを試し貢献する
DX知見を生かして地方に貢献する

※自分の地元は京都ですが、京都や大阪ですら経済の地盤沈下感を感じ、たまに寂しい気持ちになる!ところを何とかできたらいいなと思ってます。普通にこうできそうだな〜みたいなことが多くある気がしており、真摯にチャレンジしてみたい。

4 うまくいくと強い組織になる

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エンジニアとビジネスにテック意識の垣根が無くなり、それぞれの専門性が活かされる組織になると(乳化すると)、強い組織だなと思います。

・ノウハウを共有しあえる組織 → 個人の悩む時間が減り生産性向上
・自走する組織        → 専門性ある人が助け啓蒙し組織底上げ
・適切にテックを活用する組織 → 盲目にDXでなく見極めができる

乳化・DX化していない組織、している組織を想像してみました。
やっぱり後者が生産性が高く、サービスの破壊力もありそうです。
(幸福度も高そう)

・手動でエクセルコピーや紙印刷している旧態依然とした1000人の組織
                VS
・全員が自動化・DX意識があり、自走して生産性向上する1000人の組織

またこんな人が増えているようにも思います。昔から多かったかもしれませんが、友人知人を見ても、特にビジネスサイドは実感があります。

・テックバックボーンあり、テック以外にも興味を見出しているエンジニア
・テックや新規サービスにアレルギーのないビジネスサイド

まとめ

READYFORアドベントカレンダー2020カバー画像 のコピー (1)

DXは「既存のビジネスや価値」を「デジタルを過去にないレベルで活用」して「新しい価値に昇華させる・生み出せる」ものだとして、会社や様々なビジネスにとってプラスでしかない魔法の響きがありますが、従来の努力やビジネスアクションがベースであり、バズワード的な”やった感”に惑わない真摯な対応が必要だなぁと思っています。
その結果として良い成果がでやすくなり、会社の競争力になるものだと、ネット記事などエライ人に教えてもらっています。

組織が”乳化”することは、それが早まることなのだろうなと思ったこの頃でした。

>READYFORでは「組織の中にエンジニアリング(テック)が自然に溶け込んでいる状態」 を「乳化」と呼んでおり


以上で今回の記事は終わります。

次回はフロントエンド、バックエンドの両スキルをお持ちの @keitaknさんです。テックな話をしていただけると思います^^!

松本あきひさ
READYFOR 基金運営部。広告代理店、楽天、HR系スタートアップを経て、2019年から現職。主に新規事業推進を担当。@matsumonn

#readyfor #アドベントカレンダー #DX  

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