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Kindle出版はそこまで簡単じゃないし、甘くありません

「Kindle出版って
 カンタンですよ!」

最近、SNSでよく聞かれる言葉です。
僕も前につぶやいたことありました。

▽ワードで原稿作れます
▽1000文字でもOK
▽自分で作れば表紙はタダ
▽出版手続きも簡単
 慣れれば5分で出来る

大体こんな理由で
みなさん「簡単!簡単!」と言います。

でも、そんなに簡単じゃない・・・とも思います。

確かに出版するのは簡単です。
でも簡単に出来るからと言って
いい加減に作った本をバンバン出版していると
後で手痛いしっぺ返しを食らいます。

先日、Twitterにこんな書き込みをしました。

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改めて抜き出すと・・・

▽最低限の文章力は必要
▽1回読んで理解できない文章はNG
▽絵本などのぞき、最低でも1万文字以上
▽誤字脱字は自己責任
▽表紙にお金がかかります
▽SNSの影響力が必要
(フォロワー少ないとレビューもつきません)

1つ1つ解説しましょう。

最低限の文章力は必要

これは言わずもがなです。
下手な文章は、本の最初に書かれている
「はじめに」を読めば、大体わかります。

ここが読みづらい本は本文も高確率で読みづらいです。

ここで素人臭が漂ってしまうと
続きを読む気が失せてしまいます。

1回読んで理解できない文章はNG

これも時々みかけます。
1回目では意味が分からず、
もう1回読んでようやく「ああ、そういうことか・・・」となる文章。

これもツライです。
「このぐらいで分かるだろ」と主語をすっ飛ばしたり
時系列を飛ばしたりして書くと、
読者はついてこられません。

「自分の親が1回見て、理解できるVTRを作れ」

これはよくテレビの現場で言われたことです。
当たり前ですが、基本TV番組は1回しかみられません。
VTRの途中で、視聴者の頭に一瞬でも「?」がついたら
おしまいなんです。
続きをみることに興味を失い、最悪チャンネルを変えます。

これは文章でも同じことです。
「自分のnote読者なら分かるだろ」
「このぐらいの漢字分かるだろ」
「これが分からない読者なんていらん」

そんな不遜(ふそん)なことを考え出した途端、
その文章は死にます。存在する意味を失います。
だから1回でパッと理解できる文章を書く必要があるんです。

一流作家の方ほど、文章は分かりやすいですよ。

絵本などをのぞき最低1万文字

たまに見かけます、
1万文字以下の本。

読んでも満足感が低いです。
そして「適当に作ってる感」が否めません。

だから僕は最低1万文字は目指して欲しいです。
デビュー作で1万文字ぐらい書く覚悟がないなら、
そもそもやめた方がイイって思います。

内容さえ良ければと思う方もいるでしょう。
でもちょっと読んだだけなのに、
Kindleの画面下にある「読書バー」が43%とか出ちゃうと
「こんなにペラペラな本なの!?」って思ってしまい、
この作家の他の作品を読む気が失せます。

誤字脱字は自己責任

ゼロにすることは難しいです。
それでも出版ギリギリまで何度も読み返して
可能な限り、誤字脱字は失くして欲しいです。

序盤で誤字脱字を連発されると
マジで続きを読む気がなくなります。

過去に読んだ本で、
そもそも文章力がビミョーな上に
「はじめに」の部分で、数ヵ所誤字を連発され・・・
本編に入る前に読むのをやめた記憶があります。

それぐらい誤字脱字チェックは大事です。

表紙にお金がかかります

Kindle本の成否のカギの8割は表紙は握っています。

いくら内容が良くても
表紙がビミョーな場合、そのKindle本は売れません。
自分で作ることもできますが、
どうしても『素人臭』が出てしまいます。

そうなると必然、表紙は外注になります。
外注の場合、3000~5000円ぐらいかかります。

これを1冊の売り上げで取り返すのは結構大変です。
正直、1冊作っただけでは全然ダメ。
僕の感覚ではKindle出版は最低10冊までは頑張らないと
意味がないと思っています。

つまり最初の10冊は先行投資するぐらいの気持ちでいないと
ダメということです。
なので、そのお金もケチるぐらいならKindle出版には
手を出さない方がいいです。

SNSの影響力が必要

これが普通の本と違うところです。
Kindle作家は本を出版した瞬間、
本の営業に回らなければならないのです。

なんせ、自分以外、本を売り込む人がいないのですから。

そうなると大事になってくるのが “SNSの影響力” 
Twitter、note、音声配信、インスタ、
こういったプラットフォームで
「Kindle本を出しましたー!
 よろしくお願いしまーす!」と自ら宣伝をするのです。

こうした売り込みはあまり好かれないので、
日ごろからちゃんとSNSに向き合って信頼を積み上げておかないと

「なんだこいつ、
 Kindle本出したからって売り込みばっかりしやがって」

・・・なんて思われます。間違いなく。

SNSの影響力がないと、
Amazonレビューもつきません。

弱垢のうちに出版し、内容がビミョーな本の末路は悲惨です。
レビュー0のまま、
誰にも読まれず、ホコリもかぶらず、
電子書籍の海で漂うハメになります。

最後に・・・

Kindle出版は手を出しやすい副業です。
でも決して甘くありません。

ある程度の努力と覚悟は必要です。
そこは分かっておいた方がいいです。



これでまた、栄養(本やマンガ)摂れます!