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狭義も広義も重要だ。デザインを越境せよ CXO Night #3

デザインを越境せよ - CXO Night #3 に参加しました。
業界の有名人+しおたんこと塩谷舞さんという豪華すぎる登壇陣。熱いトークとしおたんさんのぶっこみスタイルの名司会で大変な盛り上がりでした。

「CXOって何?」という方は前回開催の記事をご覧ください 。

今回はセッション「デザインを越境せよ」より強烈に印象に残った前半パート、Takramの田川さんのトークの内容を纏めました。田川さんは5月に業界で大きな話題になった、「デザイン経営」宣言を執筆した方だそうです!

【デザインを越境せよ 登壇者】(敬称略)
田川 欣哉/ Takram 代表
・田仲 薫 / IDEO Tokyo デザイン・ディレクター
深津 貴之 / piece of cake CXO / THE GUILD 代表
・モデレート / 塩谷 舞 milieu編集長

狭義のデザインだけでは解決できない問題がある。

ヨーロッパで生まれた分解主義という考え方がある。
大きな問題に出会ったとき、それを小さく小さく分解していくと、やがて分解された問題は解ける。解けた小回答を、中回答、大回答と束ねていけば、求めていた答えが出るというもの。それをやってるのが企業。

でも実際にものづくりの現場でそれをやっても、大回答はユーザーにとっての正解にはならない。デザイナー、エンジニア、マーケターの意見を無闇に合わせてもユーザーの求めるものは出来ず、チグハグで的はずれなプロダクトが出来てしまう。

広義のデザインは会社という組織の壁を飛び越え、ユーザーに価値を提供できる。

機械的に問題を処理するのではなく、状況に合ったアプローチで問題を可視化したり、解決の仕組みを設計することは、いわゆる「広義のデザイン」と言われ、UXやCXOという言葉と共に、最近注目されている。

「デザインを越境せよ」という今回のテーマは、「(狭義の)デザインという職域を越境せよ」という意味もあるけど、「デザインこそが組織の壁を越え、ユーザーに価値を届ける方法」というメッセージでもある。

このように経営にデザインの視点を取り入れることが、これからの企業に必要になってくる。

狭義、広義、どちらのデザインも重要。

デザインを狭義と広義で分類し、線を引きたがる人が多い。以下のようなものだ。

・色や形のデザイン=狭義のデザイン(small D =design)
・経営やUXデザイン=広義のデザイン(big D = DESIGN)

狭義のデザインは今はそんなに重要じゃないっていう人がいるけど、そんなことはない。

だって、Appleから外見のスタイリッシュさを取ったら「ただのテックオタクプロダクト」だし、テスラの車からクールなスタイリングを取ったら「ただのIT車」。色や形のデザインはやっぱり重要。

狭義とか広義とか、ユーザーにとってはどうでもいい。

デザインの狭義、広義の議論はデザイナー同士の溝を深めるだけ。
ユーザーの満足のためにはどちらも欠かせない。

「or」じゃなくて「and」でいいじゃん。 

「狭義 and 広義」のデザイン。
一人で全部できる必要はない、誰かと組んでやればいい。


デザインを「ブランドイノベーション」という軸で見よう

企業やモノを「狭義のデザイン✕広義のデザイン」で見るのをやめて、
「ブランドデザインイノベーションデザイン」の視点から見てみよう。そのほうがプロダクトの本質がわかりやすい。
どちらがどれだけ出来ているか、その比率で企業のキャラクターが見えてくる。

例えば
google= イノベーションデザイン先行企業
無印良品=ブランドデザイン先行企業 
と言える。

企業のタイプによって、デザインの行い方は大きく異なってくる。
(話には出ませんでしたが、ここが具体的にどう違うのかが気になります…!)

これからの経営にデザインが必要。「デザイン経営」宣言を書いた理由。

自分が「デザイン経営」宣言を書いた理由は、企業がCXOのようなデザイナーを導入しやすくするため。

今、現場はデザイナーが経営に関わる必要を感じているし、経営層に「デザイン重要ですよ」と伝えようと頑張っているデザイナーもいると思う。

そのときにエビデンスとして提示できるものを用意したかった。そのための「デザイン経営」宣言。迷っている経営者の後押しをしていきたい。

「デザイン経営」宣言では、
デザイン経営企業の必要条件は大きく2つと言っている。

■デザイン経営企業の条件
・経営陣にデザイナーがいること
・ものづくりのプロセスの最上流からデザイナーが関わっていること

(まずは広く知ってもらいたい。今後は可能なら補助金等が出せるようにしたいとのことでした。)

(出典 経済産業省 「デザイン経営」宣言 掲載元


参加しての感想

今回、会場の美大出身者の割合が低かった(1〜2割程)のがいい意味で驚きました。広義のデザイナーの活躍と、ビジネスにおけるデザイン領域の広がりを肌で感じました。

CXOやUXスキルを持つデザイナーの価値が高まる一方で、グラフィック等、色や形のデザインを得意するデザイナーの立場はどうなっていくのだろうと思っていましたが、担当領域が違うだけでどちらもプロダクトには必要だということが分かり安心しました。

私はまだどちらのスキルに軸足を置いていくのか模索中ですが、もしグラフィックのスペシャリストを目指すことになっても、経営の知識と視点は常に意識していきたいと感じました。

企画運営の皆様、スポンサーの皆様、今回も貴重な機会をいただきありがとうございました!


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WEB制作会社に勤めて4年のデザイナー。1歳の娘を持つワーママでもあります。
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