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メディアアート論について

 2019年度は,東京電機大学だけでなく,杉野服飾大学昭和女子大学でメディアアート論についての講義を実施しました.

 東京電機大学では現在,WebClassという授業支援ツールや,クラウドコンテンツ管理およびファイル共有サービスBoxを利用して,授業資料の配布を行っているのですが,別の大学での配布ができませんでした.

 そのため,本マガジン内は,2019年度の授業資料ベースに,授業のフォローアップをするための記事をご紹介する予定です.

 先にお伝えしておきますと,文責の松井は技術を主体とした研究を行っている大学教員ですので,芸術活動の担い手ではありません.また,後ほど解説いたしますが,現在のメディアアートと深い結び付きのあるコンピュータ・サイエンスからの観点が多いことをご理解ください.

本講義の主たる教科書

 本講義のでは教科書として,「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?~経営における「アート」と「サイエンス」~ 」を指定しています.

 受講者の方々に,なぜ今講義を受けている自分はメディアアート論を学ぶのか?ということを理解してもらいたいためです.授業で何を学ぶのかを意識してから講義を受けていただく方が,授業に対しての学びの姿勢が変わるのでは,という意図からです。

 書籍紹介の一文を,以下に引用させていただきます.

【本文より】
 グローバル企業が世界的に著名なアートスクールに幹部候補を送り込む、
あるいはニューヨークやロンドンの知的専門職が、早朝のギャラリートークに参加するのは、こけおどしの教養を身につけるためではありません。
 彼らは極めて功利的な目的で「美意識」を鍛えているのです。
 なぜなら、これまでのような「分析」「論理」「理性」に軸足をおいた経営、いわば「サイエンス重視の意思決定」では、今日のように複雑で不安定な世界においてビジネスの舵取りをすることはできない、ということをよくわかっているからです。
 では、そのように考える具体的な理由はなんなのでしょうか?

 本メッセージを工科大学から発することの重要性を考え,本書籍を選択いたしました.また,私が講義を実施させていただいた大学では,「ものづくり」ができる教育をされています.例えば,杉野服飾大学では服飾について学びます.

 ものづくりの作り手が多くのアートに触れ,己の美意識を徹底的に鍛える,自分の中に美の基準を持つ,という訓練をしていただきたいと考えてのことです.つまりは本講義の狙いは,ものづくりの作り手・担い手として,自分がどのような美意識を形にするのか,を形成することになります.

メディアアートと美意識の形成

 2019年度の講義では,多くのメディアアートに触れていただきました.メディアアートは1980年以降に生まれた言葉です.ビデオやテレビを使った作品から始まり,現在ではインターネット,AR,VR,といったコンピュータ・サイエンスをベースとした技術,またバイオテクノロジーといった技術をメディウム(絵画における絵の具といった作品に用いる媒体)とした作品があります.

 このように変わりゆくアート界をご理解いただくために,丁寧に技術の解説をする講義を行いました.実際にお見せすることは難しい作品が多いため,YouTubeで公開している作品をご紹介しました.

 もちろんそれが全てではないと理解していますが,アートを学ぶにあたっては私が説明を重ねることではなく,ご自身の美意識をアート作品を通じて形成いただくことが重要だと考えています.

本マガジンの使い方

 そのため,もう一度あの作品が見たかったけれど,参照できる資料がない,ということがないよう,このマガジンの記事でフォローアップすることを実施します.

 残念ながら2019年度の授業は実施済みのため,私の講義に参加してくださった多くの方には本マガジンの記事をお届けすることは難しいと思います,本記事にたどり着いてくださった方,「メディアアートと美意識の形成」の章を読み,本講義に興味を持ってくださった方に利用いただければ嬉しく思います.

 また,多くの大学生の方々が授業を受けることが出来ない現状において,少しでも学びの場所を提供できれば,と僭越ながら思っております.

 英語にはなりますが,ニューヨーク近代美術館(MoMA)が監修の無料プログラムがオンライン学習サイトCourseraにて公開されています.

 本講義にも関連がありますので,ご興味がある方はぜひ挑戦していただければと思います.学びたいという気持ちがある時に,学ぶことができない環境を少しでも打破できれば,という気持ちで本マガジンを作成しました.

文責:松井 

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本noteは、東京電機大学 システムデザイン工学部 情報システム工学科「知的情報空間研究室」の情報発信を目的としています。note内での発言は研究室もしくは個人の見解であり、所属する組織の公式見解ではありません。研究室HP→https://www.matsuilab.com/

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