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「終わりなき下り坂」をどう生きていけばいいのか?

宮台真司さんという方がその昔、「終わりなき日常を生きろ―オウム完全克服マニュアル」という本を出版しました。

この本が出版された頃って、善悪の境界線も、明日どうなるのかもよくわからず、何やら混沌とした時代でした。女子高生が援助交際を始めたり、若者がチーマーになってオヤジ狩りを始めたり、人々がこぞって宗教に救いを求めたりと、まあなんとも言えず刹那的だったのです。みんなが明るい未来を信じられなくなったのでしょうね。

「なんか日本の未来は明るくなさそうだけど、僕らはそれでもこんな終わりなき日常を、ぐるぐると毎日繰り返して生きていくのか...」

なんかこんな雰囲気が日本中を覆っていたのです。なので、この「終わりなき日常を生きろ―オウム完全克服マニュアル」というタイトルの秀逸さに思わず唸ってしまったものです。

「終わりなき下り坂」を生きる

それから四半世紀が過ぎた今、僕らはさらに厳しい現実に直面しています。日本はIT化に乗り遅れ、経済力は衰える一方で、おまけに少子高齢化はそのままズンズン進んでしまい、随分前から人口減少期に突入してしまいました。1995年には3%だった消費税も今では10%です。年金だってどうなるかわかったものではありません。

「このままだと、定年退職は70歳になるんじゃないか?」って怯えている人、決して少なくないと思うのですね。そして、今の職場にあと20年も30年もいると思うと、ゲンナリする人も多いことでしょう。そう。今や「終わりなき日常」どころか、「終わりなき下り坂」をどう生きるのかが課題なのです。

そんなわけで今日は、この「終わりなき下り坂」を、どう生きればいいのかを考えてみたいと思います。

※この文章は単品で300円ですが、1000円でこのマガジンを購入すると、1ヶ月20本くらい読めるので1本50円です。このマガジンでは教育のこと、テクノロジーのこと、あるいは経営に関するなどなど、僕がシリコンバレー、フィリピン、日本の3拠点でビジネスをする中で得た気づきを書き綴っています。

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