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海外で外国人として生きることで、初めて理解できること

外国に住むのというには考えている以上に大変なものです。仮にそこで働いて税金を納めていても、現地人からは「外人」と認識され疎外感を覚えて暮らしていくものです。

特に移住当初には幾多もの困難なシーンに直面します。最初のハードルは、もちろん言葉です。

アメリカに初めて住み始めた頃、僕はいつも同じ店に行って買い物をし、同じレストランで同じ料理を注文していました。選択の基準は「英語でどの程度苦労しそうか?」だったものです。

最初のうちは買い物はすべてチェーン店の大型スーパーマーケットで済ませていました。買いたいものをただカートに入れて最後にお金を払うだけですから、誰とも話す必要がありません。たまにフレンドリーな店員に話しかけられたりすると、かえってしんどかったものです。たまたまカートに入れた商品がキャンペーン中の商品だったりして、”This is buy-one get-one free. Would you like another one?” (「ふたつ買うと、一つはタダになりますよ。もう一つお買い求めになられますか?」)なんて予期しないことを尋ねられると、思いがけない事態にドギマギして軽くパニックを起こしたものです。店員とは視線を合わせずに、必死になってレジの電光掲示を見つめ、そこに表示される合計額を用意したものです。

それから、外食は大抵ファーストフードで済ませていました。しゃれたレストランにいくと、「今日のスペシャルは〇〇のなんとかカントカでございます。また、前菜の△△も本日限定となっております。」などと説明されるのですが、ほとんど聞き取れずに萎縮してしまうのです。そしてその後も、質問のオンパレードです。

「ドリンクは何になさいますか?」
「前菜は?」
「サラダのドレッシングは?」
「デザートは?」

メニューを読んでも食材の単語を知らずにイメージが湧かず、ハードルが高かったものです。日本のファミレスのようにメニューに写真がついているレストランはほとんどなく、本当に四苦八苦でした。だから自ずと、写真を指差せば注文が可能なファーストフードへと落ち着いて行ったのです。

散髪、医者などは苦痛そのものでした。自分の症状を説明するのも難しく、また説明されても何を言われているのかさっぱりわかりません。そんなわけで1件開拓すると、しばらくは同じところにばかり通ったものです。ちょっと店員に嫌な顔をされたりすると萎縮して、ただでさえ下手な英語がさらに出てこなくなり、焦る気持ちと恥ずかしさや情けなさがごちゃ混ぜになり、葛藤を覚えたものです。そんな店員がいるお店には、なるべく行かないようにしました。

おそらくこのような体験は、程度の差こそはあれ、外国に移住するすべての人が体験することです。行き先がアメリカでもイギリスでも中国でも台湾でも同じことです。アメリカ人がフランスに住んでも同じような思いをしますし、日本に働きにやってくる外国人たちも、多かれ少なかれ日々こうした思いをして過ごすのです。

では外国人たちは、一体どうやって現地の暮らしに馴染んでいくのでしょうか? 日本に暮らす外国人は、どんな思いを経て日本に馴染んでいくのでしょうか? 今日はそんなことを考えてみたいと思います。

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松井博

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Brighture English Academy 代表 ( https://brighture.jp/ ) 著書:「日本人のための 一発で通じる英語発音 」など。twitter: https://twitter.com/Matsuhiro

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シリコンバレー、フィリピン、東京の3ヶ所に拠点を置くBrighture English Adacemy 代表、松井博が、日々あちこちで感じたこと、思ったこと、考えたことなどを徒然なるままに綴ってゆくメルマガです。

コメント (1)
アメリカやフィリピンでは、本当に現地の友人や同僚に助けられていい思い出をたくさん作れました。しかしアメリカでは彼らの庇護から離れると、所謂有色人種差別に晒されたのも事実です。白人ウエーターしかいないレストランではメニューすらなかなかもってこなかったり、比較的白人富裕層が多い街のス店では、白人スタッフは知らんぷりで、優遇政策で雇われている有色人種スタッフが来るまでほっておかれたり。でもお陰で差別される側の辛さ体験できました。フィリピンでは現地の人はいつも皆微笑んであいさつしてくれ、暖かい気持ちでいられました。日本でも外国から来た人達にはまず笑顔で接する事からはじめたいですね。
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