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ダーウィンの進化論は、ちゃんと正しく受け取りましょう

自民党広報アカウントが次のツイートが、なかなかいい感じで炎上しています。

さてこれ、ツッコミどころ満載過ぎてどこから始めていいかわからないレベルですが、まずはこのセリフから始めてみましょう。

「この世に生き残る生き物は、最も力の強い者でも、最も賢い者でもない。唯一生き残れるのは、変化に対応できる者だけだ」

う〜ん。まずこれ、そもそもダーウィンのセリフですらありません。米国の経営学者レオン・メギンソンが進化論を独自解釈して論文中に記した言葉でなのです。

また、これと同じことを意味する「適者生存」(survival of the fittest)という言葉も、イギリスの哲学者ハーバート・スペンサーが著書『社会進化論』で使った言葉で、ダーウィンの言葉ではありません。

そして「適者生存」、ユダヤ人の大虐殺を繰り広げたナチスを筆頭に、様々な権力者によって都合よく解釈され、散々悪用されてきました。どうやら自民党もそうした悪しき前例に習うことにしたようで、実に残念なことです。

そんなわけで今日は、本当のところダーウィンは進化論で何を主張したのか、そして僕らはそれをどう解釈するべきなのかを考えてみました。

※この文章は単品で100円ですが、1000円でこのマガジンを購入すると、1ヶ月20本くらい読めるので1本50円です。このマガジンでは教育のこと、テクノロジーのこと、あるいは経営に関するなどなど、僕がシリコンバレー、フィリピン、日本の3拠点でビジネスをする中で得た気づきを書き綴っています。

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