ノートの切れはし_2

情熱の正体 #ノートの切れはし


数年前まで、情熱を燃やしていた「ダンス」について。


ダンスとの出会いは高校生の時。
高校に進学すると同時に「ダンス同好会」に加入した。というか、ダンスがやりたかったからその高校を選んだ。


「同好会」と聞いて大体の想像はつくけど、名ばかりの顧問が2人、ダンスの先生は2コ上の先輩という全くの素人集団だった。
話題の「登美丘高校」などとは比べるのもおこがましいほどのレベル差。だけど、メンバーにも恵まれて3年活動を続けることができた。


そして無事大学に入り、迷うことなくダンスサークルの門を叩く。(一度、軽音サークルに入りかけたが、当時付き合っていた彼氏に猛反対されてやめた。未だに納得できない。)


私が入ったダンスサークルは非常に仲の良い、あたたかいチームだった。サークルでは、イベントに向けていくつかのグループが作られ、「ショーケース(= ダンスの演目) 」の振り付けをひたすら練習する。
そこでわたしは、初めて出会った「HIPHOP」というジャンルにのめり込んでいく。


「HOPHOP」というジャンルはサークル内ではニッチだったらしく、同年代は3名。そのうち2名が少しずつ離れていき、私ひとりだんだんとサークルに居場所が無くなっていく…。(後にサークルでもうまくやります。根に持ってないよ!笑)


とはいえダンスは楽しかったし、やめる選択肢などはなかったのでサークルを飛び出してどんどん外部イベントに出るようになっていった。大学ごちゃ混ぜのチーム募集に応募したりしていたら、同年代のダンス仲間がたくさんできた。


ダンスで知り合った仲間たちと有志チームを組んでイベントにも出演した。
女子7人の同い年チームで、住んでる場所も、通っている学校も、なりたい職業もバラバラ。


彼女たちと過ごした時間はただひたすらに楽しく、わたしにとってかけがえのないものだ。しばらく会っていないな。


ぱっと思い出されるのが”オール練”。

夜、日付が変わる前に貸しスタジオに集合して、朝までぶっ続けで練習をする。寝落ちしてしまってなかなか練習にこないメンバーへ鬼電した、深夜にスタジオを抜け出しコンビニで肉まんを買った、4時頃に絶望的な疲労感に襲われながら励まし合った…ああ、あの頃は良かったなあ。


大学生の頃は常になにかしらのダンスイベントが待ち構えていて、毎晩のように遅くまで練習。ほとんど家にも寄りつかず、ダンス・バイト・学校・飲み会・彼氏漬けの不良少女だった。


そんなこんなで、学生時代夢中になって取り組んだダンスも社会人になってぱったりと辞めてしまった。多忙だったことも原因だけど、時間があったとしても多分変わらないかな。


ダンスはもちろん好きだったはず。
でも多分、大好きな仲間たちと一緒に踊ることがそれ以上に大切だった。


わたしは人見知りで、引きこもりで、一人でいることが落ち着く人間だけど、チームで動くことが好きなんだ。
信頼できる誰かと一緒に、ひとつの目標に向かって努力することが好きなんだ。


わたしの情熱は、チームと共にある。かも?

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