
元気を出すならぬ、元気をしまえる曲もあるよって伝えたい
「元気を出したいときに聞く曲」と紹介されることはあれど、逆ってないなぁ。人間元気を出したくない時もある。でも暗くなりたいわけではない。
そんな天邪鬼な気持ちに寄り添ってくれる曲もいっぱいあるのに、なぜ世間はもっと紹介してくれないのだろう?
自分が好きな曲を好きになってもらえたらすごく嬉しいから、#スキな3曲を熱く語るにのせて書く。
自分のために、そして同じ気持ちを抱く誰かに届いてほしい。
Lead「TOKIO NIGHT」
ひとり上京して、夢を掴んで、恋もうまくいって。
実際そんなスーパーマン一握りですよね。大体みんな、何かを得るなら何かを犠牲にしてるはず。
自分以外が何もかも成功しているように感じて、胸が小さく焦げる感覚はありませんか?でもそれを認められなくて、自分を大きく見せたくなる。気にしてないよ、充実してるよって取り繕ってしまう。
私のなかの東京ってそういう街。
ギラギラした誘惑が多くて、そのまま流されるとドロドロとした感情に飲み込まれそうになる。そんな時にこの曲を聞くと、もう少し踏ん張れそうな気持ちになれます。
意外?と知られてないけど公式でYoutubeを出してるので、是非みんな気兼ねなく聞いてほしい。
しいて言えば残業続きの仕事終わりに、一人の部屋で大都会の光を見ながら強めのお酒を少しずつ飲んで聞いてほしい。(気兼ねある)
スネオヘアー「共犯者」
「映画のワンシーンのように禁断の愛を描いた、究極のラブソング」の公式紹介通り、終始ドラマティックで惹き込まれる歌詞とメロディ。
朝方に、部屋で雨をボーっと眺めながら聞いていると泣きたくなります。たぶん、良質な涙だと思う。でも、どん底に落ち込んでるときはむしろ聞かない方がいいです。それくらいパワーがある曲。
終始禁忌な感じがたまらない。ちょっといけない恋をしている人には特に響くんだろうなあと思う。背徳感がスパイスになるというか。
恋でなくとも、なにか後ろめたいこと・忘れたいことを持っている人にも寄り添える何かがある。
傷を癒す、とは違うのだけど、この歌だけはどうしようもない自分を許してくれているような気がします。本当に、あらゆる汚れを雨で落とせればいいのにね。
それにしても、月まで逃げるなんてなかなか言えないよなぁ。素敵。
サクラメリーメン「リリィの愛の歌」
まるで幸せな日常を切り取ったような曲。情熱的ではないけれど、ぽかぽかあたたかく、深い愛情が詰まっています。
大事な人がとなりにいるとき「ねぇ、この曲めっちゃいいから一緒に聞かない?」って誘ってください。絶対幸せになれます。できれば上のMVも見ながら。もっと言えばあたたかい飲み物もあるとベスト。
「君といればどんなことも愛」「泣いてもいい場所に僕がなるから」など、「僕」の想いが伝わる歌詞が終始続きます。これらは恋人というより、夫婦関係における理想かもしれない。細く長く続く、落ち着いた愛。
押しつけがましくないラブソングは、感情に溶けて優しい気持ちにしてくれるはず。聞き終えた後にそっと飲み物を飲んで、ぐっと余韻に浸ってほしい。
ちなみにこのnoteを書いているのが秋。まさに今聞くのが一番おいしい時期。是非お試しあれ。
元気は出すだけでなく、しまってもいいのだ
以前友人に「元気出して・・・いや、出さなくていい。今は大事にしまっておいて」と言ったことがあります。
その人は「元気をしまうのは新しい!」と、とても笑ってくれました。ああ、この気持ちも正解なんだって思えた貴重な経験です。
落ち込んでいる人を見ると反射的に「元気出して!」と言ってしまいがちだけど、あえて言いたい。
元気はしまってもいい!出すのがもったいないときはしまっておこうよ!
今回紹介した3曲は、きっと皆さんの元気もしまってくれるはずです。これを機に、アーティストさん達の他の曲も聞いてほしいな。
あなたの世界も、色んな感情に寄り添う素敵な音楽で溢れますように。