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信州の食べ歩きパスポート【東信版】①若松食堂

ローカルの暮らしをもっと勝手に気楽におもしろがっていたい、ライターの細川敦子です。

500円でおいしいごはんをお試しできる「ランチパスポート 500円でちょっきり!?東信版」(1,000円)を買って、約3か月の期限の間にいろんなお店にいくことができました。新型コロナウイルスの問題か深刻化してきて、ラストスパートかけられなくなってしまいましたが。

バッグに忍ばせて、暇があると「次はどこへいこう~」と眺めていたので、息子もこの本に興味を示すようになり、自分が食べたことのあるお店のページを開いては「おぃしかった」とつぶやいている。
息子と食べ歩きができたのも、うれしかったな。
せっかくなので、備忘録的にお店の紹介をしようかなとおもいます。

若松食堂

小海線臼田駅を出てすぐ左手。
臼田は車でよく通るけれど、こっちの道には来たことなかったので、こんなに駅前にお店があったのか!とびっくり。
若松食堂といえば、臼田の名産でもあるプルーンを使った「プルーンカレー」が有名で、地域のお祭りやイベントなどでもよく見かけていたけど、実は食べたことがなくて。今回がはじめまして。

ラーメン、カツ丼、カレー、なんでもある町の食堂。そのオムライス。すごい、ちゃんと食堂テイストでおいしい。無理に洋に寄せすぎないの。伝わりますか。卵が、ほんとうにふわっとしていてとろっとしている、それでいて天津飯みたいな趣もある。ケチャップ風なこのトマトソースが、キノコやバターのうまみがしっかり濃くて、実はかなり作りこまれていて、おいしい。

他のメニューも食べたくなった。次はかつ丼かなあ。
最近、ことあるごとに、いろんなひとにお薦めしている。

お店は、お父さんお母さん、その息子さんが切り盛りしている様子。
いろんな事情で、継ぎ手がいなくて姿を消してしまうお店がどうしても多い中、息子さんが新しいメニューを開発したり、こういうランチパスポートに出てみたり、わたしたちがおいしい味を享受できる道を残してくれるのは、とってもとってもとってもうれしいことで、頭が下がります。

わたしが食べている途中、出前の注文が入ったようで、お父さまが出発していくのが見えた。

この写真を見るたびに、息子は「おむらいす、おぃしかったー、カンカンカンカン♪」(駅前のため線路が近くにあってそのイメージ)と説明してくれる。

若松食堂/佐久市下越155-12/0267-82-2443/11:00~14:00・17:30~21:00/日曜定休

目に触れられず流れていく宙ぶらりんなローカル情報を囃し立てて、自分の住む地域ってなんかいいな、誇らしいな、暮らしやすいな、と感じられる循環を作り出したいと思っています。(team OHAYASHI細川敦子)