第41回ABCお笑いグランプリの感想を全組分、書く
今回は、ABCお笑いグランプリの感想をリアルタイムで書いていく記事となります!
お笑い芸人さんを全員リスペクトしているため基本べた褒めな内容ですが、ぜひお付き合いください。笑
ABCお笑いグランプリとは?
お笑いにおける「ABC」の称号は、「第41回」という数字からもわかるように、M-1などと比較してもかなり伝統のある賞で、デビュー10年以内の芸人が出場可能です。毎年夏に開催されるので、お祭り的に楽しめる賞レースですね。
また、漫才、コント、ピン芸人が入り乱れて出場する点も特徴ですね。
今回の決勝進出者は以下です↓
・オズワルド
・からし蓮根
・世間知らズ
・チェリー大作戦
・カベポスター
・コウテイ
・そいつどいつ
・ベルサイユ
・さや香
・滝音
・ビスケットブラザーズ
・フタリシズカ
★ゲスト漫才
・ミルクボーイ
・霜降り明星
・エンペラー
それでは1組ずついきましょう!
世間知らズ
男女コンビならではの漫才。
ボケの女性、西田さんの声色がめっちゃいいです!声がお笑い向きすぎます。ダミ声が特に。男女コンビならではのイチャイチャも取り入れつつ、安定した漫才でした!
チェリー大作戦
テスト中の学校における、先生とマスクを付けた生徒のコント。
コロナ禍でみんながマスクをつける状況をうまく使った設定でとても面白かったです…!これは斬新!賞レースではなくもっと長尺でいろんな下りが入ったバージョンを見たいと思いました。
からし蓮根
刑務所の漫才。
ツッコミのワードセンスがえげつないwそのツッコミが光るのもボケが面白いからですね。囚人の1日を体験していく内容で、進行もわかりやすくて見やすかったです。さすがM-1ファイナリスト。笑いました!
オズワルド
小学生になる息子へのプレゼントを題材とした漫才。
オズワルドもM-1ファイナリスト。M-1のときもでしたが、すべてのやり取りが中火で笑える感じです。オズワルドのようなスローテンポ漫才は最近のトレンドではありませんが、それゆえに他より際立つのもまた必然です。個人的にはとても好きです!
ベルサイユ
男女の恋愛×芝居×音楽のピンネタ。
以前もどこかでネタを見たことがあるのを思い出しました。かなり作り込まれたネタです。型のあるピンネタは徐々にだれていくものですが、飽きさせない工夫がふんだんにあっていいですね!
カベポスター
日本の音楽シーンを題材にした漫才。
昨年のABCでも決勝に出ていました。ネタの構成が上手。伏線→回収の連続であるため、漫才を聞きながら頭の中のメモリを大量消費します。その性質を考えると、賞レース向きかというとやや不安がありますかね…。でもぼくは伏線回収大好きなのでおいしくいただきました!
コウテイ
田舎暮らしを題材にしたハイテンション漫才。
コウテイは独自のツカミや型があり、今回もそれに沿った構成でした。ハイペースでノリがぶっとんでいて、ぼくは好きなんですよね~。数年前からウォッチしています。今回も面白かった!
そいつどいつ
すっぴんを見せたがらない彼女のコント。
見たことがあるネタでしたが、やっぱり面白い!ひとつのくだりをしつこく繰り返す系のネタでもかなり好きですね。これはもっと長尺でみたいなあ。
フタリシズカ
オーディションのコント。
フタリシズカのネタははじめて見ました。面接で口パクをする設定は新しく、楽しく見れました。ツッコミの勢いもあってとても上手…!他のネタも見てみたくなりました!
滝音
歴史の…導入だったはずが言葉ボケ漫才でした!
滝音は今回はじめて知ったコンビでした(テレビで漫才するのが初めてだったとのことです)。日本語遊びが非常にうまくて、なんというか声質もあいまってベテラン師匠の漫才を見ているような感覚になりました。ワードセンスがキラキラに光っていました。
ビスケットブラザーズ
男子学生が友達の母親と2人きりになるコント。
ピンクなビデオの始まりのような導入からの、まさかの裏切り。ぼくはジャルジャルがとても好きなのですが、ビスケットブラザーズには通ずるものを感じました。世界観強めで奇人が出てくる設定、大好物です。
さや香
モテを題材とした漫才。
さや香は安定していて面白いですね。間をたっぷり使った漫才で、舞台で見たらもっと面白いのかなあなんて思います。
ファイナルステージ進出組
Aブロック:オズワルド
想像の子供を題材とした漫才。
ぶっとんでる設定にズバズバつっこんでいく、でもふたりとも落ち着いているという画がもうすでに笑えてきます。会場がざわめくような伏線回収もあってとても面白かった!
Bブロック:コウテイ
刑事モノコント。
2本目はコントにしてきましたね。コウテイのコントははじめて見ましたが、めちゃくちゃ笑いました!Abemaのコメントでは「中身がない」というものもありましたが…。んー、そういってしまえばそれまでですが、ここまで笑えるものに仕上げているのは純粋にすごいとしかいいようがありません。
Cブロック:フタリシズカ
心の声が聞こえてしまう学生のコント。
開始してしばらくで、1本目と同様にコンビの女性側が一切喋らないのが面白い。設定は珍しくないものの、ふたりの関係性も考慮した上でちゃんと面白くなっています。これも長尺でみたいです…!
全体を通した感想
こうしてネットでちゃんとしたネタ番組を見られるのは時代のいいところですね。ぼくは家にテレビを置いていないのでありがたいです。
また、コロナの影響もあり、漫才のときにアクリル板を間に置くことも多いなか、今回のABCではネタ中にそういった処置をしなかったことにぼくは好感が持てました。やはり距離感や動きを含めてのネタなので。冬のM-1もアクリル板とかは無しで開催してほしいです。
と、いうことで、優勝はコウテイでしたね!ふだんは終始ふざけ倒しているコウテイですが、優勝が決まった瞬間からふたりとも涙を流しているのが印象的でした。
こうして優勝の涙を見ると、これまでかけてきた努力がどれほどのものだったかが伝わってくるようで、こちらまでグッときてしまいました。
年にいちどのお笑い祭り、僕はなるべく毎年ウォッチしていきたいと思っています。
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