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二次選考メンバーの好きな本紹介

今回、協力いただいている二次選考のメンバー紹介です!!
改めてになりますが、メンバーにはこの場を借りて御礼を申し上げます。

短い期間の間に10冊近くを読む、というのはかなり大変な作業です。

何より、今回初めての取り組みということで、募集をした初期段階では海の物とも山の物ともつかぬ文学賞の決意表明だけだったにも関わらず、協力を申し出ていただいたことには感謝しかありません。

メンバーのプロフィールは個人の特定をできるものは避けつつ、「本を選考するのにあたって、どんな価値観を持っていそうか」という観点で、選考委員個人の好きな本の情報を開示させていただいております。

既存の文学賞などだと、最終選考委員は著名な方々なので想像がつきやすいですが、候補として上がって来る前の予備選考ではどんな人たちが判断をしているのか不明な場合がほとんどです。

多くの人は受賞作にだけ興味が向きがちだとは思うので、大きな問題ではないのかもしれませんが、応援している人たちにとっては、結構重要な問題だったりするのではないでしょうか。

という訳で、簡単ですがメンバーの好きな書籍紹介です!
基本は小説で考えていたのですが、ジャンル関わらず人となりが出て面白いので、5冊めいめいに好きな書籍を選んでいただきました。

Aさん(40代・男性)

📕 好きな書籍
「虹の谷のアン」著:モンゴメリ
「ローマの歴史」著:モンタネッリ
「シールド・リング―ヴァイキングの心の砦」著:サトクリフ
「ななつのこ」著:加納朋子
「星虫」著:岩本隆雄

モンゴメリ愛が強く、選考メンバー同士の会話の中でも、モンゴメリ作品がちょくちょく出てきます。^^
歴史系の並びからも感じられるように、現時点でいただいているレビューも視点ごとに評価されていて論理的・客観的な姿勢を持たれている印象を勝手に抱いています。皆様もぜひ楽しみにしてください。

Bさん(40代・男性)

📕 好きな書籍
「スーホの白い馬」著:大塚 勇三
「シュナの旅」著:宮崎 駿
「全日本食えばわかる図鑑」著:椎名 誠
「姑獲鳥の夏」著:京極夏彦
「智恵子抄」著:高村 光太郎

絵本・漫画(?)・エッセイ・刺繍・怪奇小説(?)と幅広いラインナップのBさん。フットワークの軽さ、先入観のなさを感じます。今回、ノミネートされた作品もライトノベル・純文学・海外文学など多岐に渡るため、同じように広く柔軟に対応していただいています。

Cさん(20代・女性)

📕 好きな書籍
「狐笛の彼方」著:上橋菜穂子
「蜂蜜と遠雷」著:恩田陸
「十二国記シリーズ」著:小野不由美
「ののはな通信」著:三浦しをん
「羊と鋼の森」著:宮下奈都

殿堂入り枠で、太宰治の『人間失格』

先入観もあるのかもしれませんが、女性作家が並んでいたことから、初めて拝見した際、「おお、女性らしい」みたいな感想を抱いていた私。
最後の強烈ストレートで頭を揺さぶられました。笑
予想外の推薦作品が出てくるのかも、とワクワクです。

Dさん(40代・男性)

📕 好きな書籍
「春にして君を離れ」著:クリスティ
「アルジャーノンに花束を」著:キイス
「奪取」著:真保裕一
「異邦の騎士」著:島田荘司
「死の島」著:福永武彦

運営の部分でもアドバイスや支援をいただいているDさん。私の読んでいない作品が多々並ぶので作家からの印象論になってしまうのですが、物語性の面白さだけでなく「人間」の描写が両立しているような作品が多いというイメージを持ちました。重さも軽さも楽しみながら大人な選考をしていただけるのではないでしょうか。^^

Eさん(20代・男性)

📕 好きな書籍
「ダレン・シャン」著:ダレン シャン
「ジェノサイド」著:高野和明
「新世界より」著:貴志祐介
「ポイズンドーター・ホーリーマザー」著:湊かなえ
「県庁おもてなし課」著:有川浩

大学生のEさん。子供の頃からの好きな小説を提出していただきました。このストレートなラインナップから、勝手に好青年像を作り上げています。笑
私も大学生の頃に「ジェノサイド」が発売され、当時眠るのを忘れて読み耽っていたので、拝見して一方的に共感してしまいました。ここから2019年作品のどんな作品を推薦していただけるのか、楽しみです!

Fさん(20代・女性)

📕 好きな書籍
「アリソン」著:時雨沢 恵一
「精霊の守り人」著:上橋 菜穂子
「うちにかえったガラゴ」著:島田 ゆか
「黒魔女さんが通る!!」著:石崎洋司
「美月の夢」著:長崎夏海

「好き!!」という愛に溢れた作品群。普段のツイートを拝見しても、上記の作家さんへのまっすぐな気持ちを感じます。変に奇をてらったり、周りの評価におもねったりせず、きっと純粋な気持ちで素敵な作品を発掘していただけると思います!

Gさん(20代・女性)

📕 好きな書籍
「アリガト謝謝」著:木下淳一
「不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か 」著:米原万里
「りさ子のガチ恋・俳優沼 」著:松澤くれは
「穴 HOLES」著:ルイス.サッカー
「女子的生活」著:坂木司

これまた未読作品の多いラインナップなのですが、もうタイトルからして惹き込まれるもの多々。笑
調べてみると、上記作品の扱っているテーマとスタンスから、痛快でありながらも真実を写すような冷静な作品郡の印象を受けます。楽しみながらも、独特の観点で作品を評価いただけるのではないでしょうか!


以上、各メンバーの好きな書籍を紹介させていただきました!
見事にバラバラですね。笑

けれど、だからこそ「どんな人が選考するのか」ということの重要性を感じます。当たり前の話ですが、きっと選考委員が変われば選ばれる作品も変わります。

今回の文学賞で掲げている「透明性」。できる限り大切に、そして楽しめるように、皆様に届けていきたいと思います。

一応、最後に自分自身の好きな書籍もご紹介。笑

まつ(20代・男性)

📕 好きな書籍
「ブロードウェイの天使」著:ラニアン
「タイタンの妖女」著:ヴォネガット
「夜長姫と耳男」著:坂口安吾
「ディスコ探偵水曜日」著:舞城王太郎
「おもいでエマノン」著:梶尾真治

以上になります!

皆さんとご趣味の合いそうなリストの選考メンバーはいましたか?

どんな作品を担当し、推薦するのか。ぜひ楽しみにしてください!


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