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配送量前年比150%超 コロナ襲撃で緊迫するロジスティクス業界まとめ

おはようございます。ドドルあおけんです。

さて、EC・ロジスティクスの水曜日。今日はこのコロナの襲撃でロジスティクス業界に何が起きているのか、いくつかのニュースソースを取り上げながら点と点をつなげていきたいと思います。

UKの配送ボリューム比較(2019年 vs. 2020年  3月〜5月)

Doddleのお膝元、UKの配送量の比較についての記事をDoddleチーフコマーシャルオフィサー(CCO)のマイクが共有してくれました。

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それによると昨年と比較して、3月上旬からコロナショックで一時的に落ち込んだUK全体の小荷物配送量は、4月上旬の巣ごもりフェーズに入って通販需要の伸びとともに一気に増加し、5月上旬には前年の150%に達し、さらに160%に届きそうな勢いです。明らかにオンラインに向かう消費行動の変化が見てとれます。

日本の宅配需要も急増

続いて東洋経済、5/10の記事。

新型コロナウイルス感染拡大防止のために発出された緊急事態宣言から約1カ月。ただでさえドライバー不足で厳しかった物流業界では、宅配需要の急増に追いつかず配送遅延や一部サービスの停止が起きた
日本郵便ではEC(ネット通販)の荷物量が増加したため、4月15日から当日の再配達受付と荷物の集配受付を停止。「現時点で再開の見通しは立っていない。感染の状況等を踏まえながら再開時期を検討する」(日本郵便)としている。
「アマゾンでの商品購入やメルカリなどフリーマーケットアプリでの売買が外出自粛で増え、荷物量が多くなった。体感だが荷物量は例年の2倍以上」。

体感2倍以上はまずいですね。。

都内の郵便局に勤める局員は現場の実情をそう明かす。「政府が配布する布マスクの配送もしなければならないが、余剰人員がおらず現場は逼迫している」と今後を危惧する声も聞かれた。

マスクがさらに追い打ちとは。。。。

外出自粛による巣ごもり需要の急増に苦慮しているのはアマゾンも同じ。4月17日から、生活必需品や衛生用品を優先して物流施設に入荷し、それ以外の商品の納品を制限している。

アマゾンにも影響、たしかに体温計届かない。。。。。

これについて、国交省は「物量をコントロールすることは想定していない」(自動車局貨物課)と言う。一方で、「食料品や生活必需品などにかかわる物流がより重要であり、必ず維持しなければいけない」とするが、具体的な方策はみられない。それだけに、各企業や現場の努力でギリギリのところで物流を維持しつづける状態が続きそうだ。

国は何もしてくれない。。。。。。

ということで、混乱が続く中で物流がギリギリ、の状況が見て取れます。

食材などを家に届けるサービスをしている生協も、完全にキャパ超えし、利用開始に数ヶ月待ちの状況で、遅配・欠配も出てきているということで今、日本だけでなく、世界で通販の急伸とそれを下支えするロジスティクスの不安定さが目立つ状況となっています。

対面で宅配受取たくない!

そんな中、パナソニックが子育て世代850世帯に行ったアンケート調査によると61%がコロナ前より通販利用が増えたと回答。

新型コロナで子育て世帯の6割「通販利用が増えた」、物流・配送関係者には感謝「皆さまのおかげで生活できている」___ネットショップ担当者フォーラム

どんなものを買っているかというと、こんな回答になっています。

「それまで通販で購入していなかったが購入するようになったもの」としては、「在宅時間が伸びたために必要になったもの(家具・健康器具・おもちゃなど)」が約44%で最多となっている。

うちも家で仕事するための椅子買いました。

「小売店で購入していた日用品(洗剤・トイレットペーパー・おむつなど)」で約37%、「スーパーなどで購入していたもの(飲料含む食料品)」が約30%と続いた。

かさばるものや手に入りにくいものはネットで、となります。

さらに面白かったのが、受け取り方の話で。対面で受け取りたいという世帯は全体の1%となり、これまでヤマトさんが丁寧にサインを求めてくれたこと自体がパンデミック下では、マイナスに働いていることが読み取れます。

新型コロナで子育て世帯の6割「通販利用が増えた」、物流・配送関係者には感謝「皆さまのおかげで生活できている」___ネットショップ担当者フォーラム

すぐに無料で届く時代はおしまい

このような状況を受けて、通販コンサルタント 村山らむね氏(ラムネ!)は、「受領時の接触を最小限に」「通販で買う=すぐに届く、の見直し」「届けてくれるというサービスに敬意を表すためにも”送料の見える化”を推し進めるべき」の3点を強調している。

BOPISへ向かう小売業界

また、店舗のICT活用研究所の郡司 昇代表は以前このnoteでもご紹介したBOPIS(オンラインで買って、店頭で受けとる)を今こそ小売業界はちゃんと取り組むべき、という記事を書いています。

店頭で受け取ることで、待ち時間がなくなりますし、通販だと送料がかかるのがどっかに行くついでに取りに行けば経済的です。最近は、レジやサービスカウンターもビニールの膜(?)で隔てられているので、接触も最低限となりました。

ちなみにBOPISとBORISの過去noteはこちら。興味がある方はぜひ。

学び・気づき

・コロナ禍の通販の伸びによってイギリスでは前年150%以上に流通する荷物が急増。日本でも体感2倍になったという配達員の方の証言もあり、大きな変化が起こっている

・複数の家庭を回る配達員が自宅に入ることついて抵抗があることがアンケートの数字から見て取れる(対面受取希望1%のみ)

・今後は、早く来て当然、無料で当然、再配達で何度も来させて当然、といったロジスティクスでの当たり前に変化が出てくる。配達する人たちへの感謝大事。

・完全非接触型のロッカーや極力接触や買い周りを減らせるBOPISが今後伸びてくると予想される

ということで、今日のお話は以上です。

日報

備忘録として昨日の日報です。

・Z社電話会議(10AM)
・P定例(11AM)
・定例サマリ(日本語/英語)
・E様シンクアップ@AJT(4:30PM)
・PMシンクアップ@AJT(5:45PM)
・マイクシンクアップ@AJT(7PM)
・兄貴2人とDrinking@AJT

明日はDXの木曜日。先週に引き続きDXをざっくり理解する、の後編をしたためます。

マーケティングの月曜日
経営戦略・事業開発の火曜日
EC・ロジスティクスの水曜日
DXの木曜日
グローバル・未来の金曜日
ライフハック・教養の土曜日
エンタメの日曜日


それでは、今日もよい一日を。

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