「新、おむすびころりん」欲張りじいさんはツヅラを奪って…
昔々あるところに、木こりのおじいさんがおりました。
👨🏻🦳🌲
木を切っていたところに一匹のネズミが現れます。
🐭
「おやおやネズミさん、そんなところでどうしたんだい?」
「たくさんのご飯を食べてお腹がいっぱいなんだ。」
「それならその辺りで一休みすると良いですよ」
おじいさんは木を切る音はうるさいだろうと別の場所の木を切りに移動することにしたのです。
するとネズミがおわびにと
小さなツヅラをおじいさんに差しあげました。
🐭 🎁👨🏻🦳
「このツヅラは困った時に開けてください。」
おじいさんはお礼を言って別の場所に移りました。
その途中で欲張りじいさんと出会います。
👨🏻🦳👴🏻
ツヅラの話を欲張りじいさんに話したところ
開けてみようと言うではありませんか。
正直者のおじいさんは今は困っていないので開けるのはやめましょうと伝えます。
しかし、欲張りじいさんはそのツヅラを奪って開けてしまったのです。
すると、目の前にお化けが現れました。
👨🏻🦳👴🏻 👻
正直者のおじいさんはびっくりして腰が抜けてしまいました。
その拍子に、お昼に食べようと思っていたおむすびを、うっかり落としてしまったのです。
よくばり爺さんは声を上げて逃げ出しました。
「ひえー!!」
コロコロコロコロ
おむすびがどんどん転がっていきます。
欲張り爺さんもおにぎりの方向へと逃げ出しました。
欲張りじいさんは逃げるついでにおむすびを頂こうとおむすびを追いかけたのです。
おむすびはどんどん転がっていきます。
欲張りじいさんもどんどん走ります。
コロコロコロコロ
バタバタバタバタ
🍙 👴🏻
次の瞬間、ふっとおむすびが消えてしまいました。
よくばり爺さんはびっくりして止まろうとしましたが
勢いが止まりませんでした。
「あぁーーーーー」
という声と共に穴に落ちてしまった欲張りじいさん。
穴の中で気づいた欲張り爺さんはネズミたちの歌声で目を覚まします。
🎶 🐭 🐭 🐭 👴🏻 🐭 🐭 🐭🎶
よくばり爺さんは、ネズミ達からおにぎりをありがとうと感謝されますが、おむすびは自分のものだと言い張り、猫の真似をしたのです。
「ニャー」
慌てたネズミたちは一目散に逃げ出してしまいました。
一方、腰を抜かした正直者のおじいさんは
おばけを目の前にして動けずにおりました。
おばけは見る見る姿を変えて神様の姿になるではありませんか。
👻🐲
「私はネズミの神です。ネズミを気遣ってくれてありがとう。お礼に何かお返しをしましょう。」
と正直者のおじいさんに問いかけました。
すると「誰か助けてー」と
声が聞こえてくるではありませんか。
欲張り爺さんの声でした。
穴から出られずにいたのです。
正直者のおじいさんはネズミの神に一言
「あの声の主を助けてあげてはくれませんか。」
と伝えました。
「あの方は、あなたの言葉を振り切ってああなったのですよ。いいのですか?」
「はい。構いません。あのままでは出られませんから。」
穴から出ることができた欲張り爺さんは、それ以降、ねずみに悪さをすることはなくなったとさ。
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