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自然な雰囲気の出し方

「自然な雰囲気で撮りたいから自然光で撮りたい」
と言われることがあります。
自然光=自然な写真
と、思っている人が結構います。
それはバツ、とは言いませんが、=ではないし、自然光でなくても自然な雰囲気は撮れます。

そもそも自然な雰囲気ってなんだ?
自然とは。
『人の手が加わっていない、ありのままの状態。本来そうであること。』
などとあります。
そう。なので、撮る場所は関係ありません。

でも、例えば森とか、自然に囲まれた環境にいると、人は解放感からか、のひのびとした気分になり、緊張がほぐれ、本来の自分が顔を出しやすくなりますよね。
そこいくと、ライティングに囲まれたスタジオでは緊張し、本来の自分が出てきにくい、だから、最初に言った
自然光=自然な写真
という考えになるのだな、と思います。

それじゃあ、やはりスタジオでは自然な雰囲気の写真は撮れないのか?
まぁ、森よりはもしかしたら難しいかも知れませんけどね(笑。
それは空気に関係していると思います。

重々しい空気、とか、
息が詰まるような空気、
ぴりぴりした空気感、
なんて空気の中では、とても自然な表情など出るわけがないですね。
では反対に
和やかな空気、
ほのぼのとした空気感、
温かい空気、
の中だと、心が和み、緊張がほぐれ、自ずと自然な表情が生まれます。

つまり、後者のような空気感があれば、スタジオでも自然な姿を撮ることができます。
でも、自然な雰囲気というのは、表情だけではありませんね。
そう、自然光。
これまた不思議なのですが、
自然光=柔らかい光
と、思っている人が多いですね。

例えば真夏。
快晴の空の下、なんの遮りもなく撮ったら、柔らかい光の写真、ではなく、コントラストばりばりの写真になります。
自然光はもっとも強い光なんです。
ではなぜ柔らかいと思うのか。
それは、逆光や木漏れ日の、輪郭に当たる光が生み出す柔らかさを見たからだと推測します。
そうです。
当たり方です。
光がどう当たればどう写るのか、
それがわかれば、柔らかい光はスタジオでも再現できます。

結論。
「自然な雰囲気で撮るには?」
「和やかな空気の中で、柔らかい光に包まれて撮影する」
場所ではありません。
大切なのは、あなたの想いが撮り手に伝わっているかどうか、ということ。
もしあなたが自然な雰囲気の写真を撮りたい、と思ったら、ぜひ

「和やかな空気の中で、柔らかい光に包まれて撮りたい」

と、言ってみてくださいね。
きっと、いろんな提案をしてくれると思いますよ。


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